韓国コスメブームを踏まえた、日本企業の動き
新発売のWonjungyo「ウォンジョンヨ W デイリームードアップパレット 04.クライローズ」2,420円(税込)
韓国コスメブームの波に乗り、売上を伸ばしている日韓共同開発のブランドが「Wonjungyo(ウォンジョンヨ)」。韓国の人気メイクアップアーティスト、ウォン・ジョンヨさん監修のメイクブランドで、TWICEのモモさんがブランドミューズを務めていることでも話題を集めている。日本人に向けたカラー展開となっており、商品によっては店頭から在庫が無くなるほど人気だ。
DearDoer 「ボディスクラブ」ミニギフト 2,970円(税込)
また、近年韓国コスメへと新規参入するメーカーも。総合卸商社のときわ商会は2023年秋より韓国メイクブランド「tfit」と、韓国発ボディケアブランド「DearDoer」の販売を開始した。ときわ商会の担当者は「韓国コスメのブームは予想がつかず、どこまで人気が続くかわからなかったため、参入せずにいました。
しかし、衰えることなく市場が伸びたことから商材を探し、韓国だけではなく中国でも人気だったtfitの取り扱いを開始しました」と話す。tfitは肌の凹凸を埋める「tfit デリケートシルクヴェールアートプライマー」が日本では好評で、順調な売上を推移していると言う。
複数の理由が重なり、トレンドが継続し続けている「韓国コスメ」。美容大国である韓国は競争も激しいからこそ、切磋琢磨し、熱意を持って次々と斬新な商品を生み出しているように感じた。
日本の消費者も美容に対する知識が深まっているからこそ、その審美眼を超える商品を開発する能力が必要だが、日本の市場を意識した韓国コスメメーカーは特にその能力に長けているのだろう。韓国で流行ったトレンドが、日本に――その潮流はまだまだ続きそうだ。
取材・文/小浜みゆ