3. 自分の成長に必要なもの1位「成功体験」、2位「失敗体験」、3位「事後フィードバック」
自分が成長するために必要だと思うものを質問した。結果、「仕事を通じた成功体験」が67.8%で最も高い割合となった。以下「仕事を通じた失敗体験」が58.9%、「上司や先輩からの事後のフィードバック」が55.0%と続き、現場での実践経験や周囲からのフィードバックが必要だと考えていることがわかった。(図3)
4. 約6割が理想の上司像に「間違いを指摘して正してくれる」と回答
半数以上の新入社員が、成長のためには上司や先輩からのフィードバックが必要だと回答しているが(図3)、どのような上司を理想と考えているのだろうか。自分のキャリアアップにつながる理想の上司を質問した。
結果、57.4%の新入社員が「間違いを指摘して正してくれる」と回答した。以下「自分のことをよく見てくれ、声をかけてくれる(41.2%)」、「具体的に手順を細かく教えてくれる(40.6%)」「仕事やキャリアの悩みを相談できる(40.2%)」が続いた。
一方、「どんな時でもほめて伸ばしてくれる(19.1%)」「誰に対しても公正でえこひいきしない(15.1%)」「過度な干渉をしない(6.9%)」は2割未満となった。(図4)
5.【過去10年と比較】会社に求めるキャリア形成支援、「上司へ相談できる機会」過去最大(56.0%)
キャリア形成支援に対する捉え方を理解するため、会社に期待することは何かを質問した。
結果、「上司に相談できる機会をつくってほしい」が56.0%、「上司以外の社員に相談できる機会をつくってほしい」が34.2%となり、どちらも2014年の調査開始以降で最大の割合となった。中でも「上司に相談できる機会をつくってほしい」は、過去10年の増加幅も18.1%と、他の選択肢と比較し増加幅が大きいことがわかる。これより、近年は上司や先輩に相談しながらキャリアを決めていきたい傾向にあることが見てとれた。(図5)
6. 【過去10年と比較】労働時間への考え方、「定時に帰りたい」過去最大(48.2%)
最後に、今後3年間の会社での労働時間について、どのような考え方を抱いているか質問した。
結果、「定時に帰りたい」と回答した新入社員が48.2%で過去最大となった。この割合は2020年を除き、2014年の調査開始以降増加し続けている。一方、「毎日残業でもかまわない」「仕事・成長のためにできるだけたくさん働きたい」と回答する割合は減少傾向にあり、特に「仕事・成長のためにできるだけたくさん働きたい」と回答した割合は、2014年と比較し12.7ポイント減少する結果となった。(図6)
出典元:ラーニングイノベーション総合研究所「新入社員意識調査(速報値版)」
構成/こじへい