Z世代、タイパ世代といわれる2024年の新入社員。物心ついたときからデジタル技術が発達した社会で育ち、個性の伸長や人間性の向上を重視する「ゆとり教育」を受け、コロナウィルスが「5類」へ移行後、アフターコロナとして最初に入社する世代でもある彼・彼女たちは、仕事やキャリアに対してどのような価値観を持っているのだろうか?
オールディファレントおよびラーニングイノベーション総合研究所はこのほど、2024年入社の新入社員4,227人を対象に「新入社員意識調査」を行い、その結果を発表した。
1. これからの仕事に対し8割超が「やる気度が高い」結果に
2024年4月、入社式を終えたばかりの4,227名の新入社員に対し、これからの仕事に対して「やるぞ!」という気持ちをどれくらい持っているか0%~100%で質問した。
やる気度0~30%を「やる気度が低い」、40~60%を「まあまあやる気度がある」、70%~100%を「やる気度が高い」と設定した。
結果、「やる気度が低い」新入社員は2.7%、「まあまあやる気度がある」新入社員は15.3%、「やる気度が高い」新入社員は82.0%となった。(図1)
2. 63.9%が「仕事を通じてスキルアップしていきたい」と回答
新入社員が社会人としてスキルアップするために、今後取り組んでみたいことがあるか質問した。
結果、63.9%の新入社員が「会社での仕事を通じてスキルアップをはかっていきたい」と回答した。以下、「自分の人脈を通じてその人から学びたい(31.9%)」「インターネット等で提供されるサービスを使って勉強したい(27.1%)」が続いた。1位と2位との差は、30ポイント以上もあることより、仕事を通じて成長していきたいと考えている新入社員が大多数を占めていることがわかった。(図2)