3時間充電で最長150km走れるCAOFEN「F80 STREET」
CAOFENを製造するグループの親会社Huanghe Industrialは1985年にKAWASAKIと技術提携してバイク製造をスタート。2024年で39年目となる。電動バイクは中国、重慶にて2021年からCAOFWN F80シリーズを生産開始、発売1年で販売台数1万5000台以上を記録している。
「F80 STREET」は原付2種で67万8000円。重量85kg、最高速度85km、最高出力8kW、最大トルク260Nm、最長走行距離150km(30km走行時)、公道では70~110km。フレームは高強度マグナリウムのモノコック構造で従来より30%剛性を上げ、軽量化にも成功している。前後50対50の理想の重量バランスも実現したという。
「F80 STREET」は72V48Ahの大容量バッテリーを搭載する
過激な電動バイクはオフロードにあり!
さまざま電動バイクを見てきたが、軽量ボディに過激なトルクのモーターを組み合わせた電動モトクロッサーが魅力的だった。超軽量モデルはバイクよりもMTBに近いフレームもあり、その軽さから林道での走破性はかなり高そうだ。残念ながら電動バイクはバッテリーの重量と航続距離が比例するため、軽量化すると航続距離が短くなる。オフロードモデルは50km前後が多く、トランポでコースまで運ぶ必要がありそうだ。オンロードモデルはスクータータイプが多く、航続距離100kmを超えるモデルが多いが、ツーリングというよりは近所への買い物などのシティコミュニケーターとして設計されたモデルが多かった。原付2種になるとかなり鋭い加速のモデルもあり、羊の皮を被った狼と言えるだろう。
航続距離問題は今後、バッテリーの進化により解決するかもしれないが、補助金があってもかなり車両価格が高額になるため気軽に購入できないのがネックだ。ハイパワーモデルも車検不要で、ガソリン代もかからないため維持費が安くつくと考えれば、購入を検討してもいい時期が来ているのかもしれない。
写真・文/ゴン川野