ビジネスにおける「ただいま」「おかえり」の使い方
「いってらっしゃい」という言葉で送り出されて帰ってきたときは、「ただいま」と伝えるのが一般的です。また、戻ってきた相手を迎える際は「おかえり」と伝えます。
ここからは、ビジネスシーンではそれぞれの言葉をどのように表現するのが自然であるか、解説します。
■「ただいま」の使い方
外回りから帰社した際に、ただ「ただいま」というのは、まるで自宅に帰宅したようで違和感があるでしょう。
この場合は、「ただいま戻りました」と表現します。もともと、「ただいま」は「ただいま帰りました」の略語であることからも、ビジネスシーンでは略さず使うとよいでしょう。
■「おかえり」の使い方
出先から戻ってきた相手に対しては、「おかえりなさい」と迎え入れましょう。
目上の方に対しては、「おかえりなさいませ」と伝えると、さらに丁寧な印象になります。さらに、「おかえりなさい。取引先訪問、お疲れさまでした」などと一言を加えると、相手を労う気持ちを伝えられるでしょう。
「いってらっしゃい」は正しい敬語表現
「いってらっしゃい」は正しい敬語表現であるため、ビジネスシーンで目上の方に使っても問題ありません。
しかし、家族や友達にも使える言葉であるためフランク過ぎると感じる場合は、「いってらっしゃいませ」と伝えることで、丁寧な印象を与えられます。また、「いってらっしゃい」をほかの言葉で言い換える際は、「どうぞお気をつけて」を使いましょう。
「いってらっしゃい」という言葉で送り出されて帰った際は、「ただいま戻りました」と伝えるのが一般的です。戻ってきた相手を迎え入れる側は「おかえりなさい」もしくは「おかえりなさいませ」と声をかけます。
人間関係を良好に保つために、状況に応じた気持ちの良い挨拶をするように心がけましょう。
構成/橘 真咲