電動車やプレミアムオーディオ装着車ならなおさら静音タイヤが威力を発揮する
すでにADVAN dB V552を履いていた愛車は手放し、現在は別のクルマに乗っているのだが、乗り換える直前までADVAN dB V552を履いていた経験もあって、次なる愛車はとくに、路面によって過大になるロードノイズに悩まされる日々が続いていた。前後席フロアに吸音マットを敷くなどして対策を講じていたものの、ロードノイズの目に見える低減効果は得られず、ゴキゲンなサウンドを聴かせてくれるデンマーク製のプレミアムオーディオ装着車だから、なおさら不満が募っていたのだ。
そんな悩みを抱えていたところ、以前の愛車で大満足していたADVAN dB V552の後継タイヤとして、進化した”優れた静粛性が持続するプレミアムコンフォートタイヤ”のADVAN dB V553が2024年2月に発売されたというので、さっそくその性能をチェックしてみることにした。
ADVAN dB V552に続くプレミアムコンフォートタイヤADVAN dB V553の進化とは
まずは、ADVAN dB V552とADVAN dB V553のスペック、タイヤ性能の違いについて詳しく説明しよう。
ADVAN dB V553はADVAN dB の大きな特徴となる上質な静けさを実現するため、新開発のパターンデザインを採用している。路面に接するブロックは一つ一つのブロックが路面をたたく音を小さくするため、細かな144ブロックで構成され、ロードノイズの元凶となるパターンノイズを低減。同時に溝の量を増やして排水性を確保し、高いウェット性能をも実現しているという。具体的にはタイヤのイン側をウェット性能、アウト側をドライ 性能に役割分担させ、4本の主溝をイン側に向かうにつれて太くなるよう配置することで、排水性と操縦安定性のバランスを高次元で実現しているとされる。合わせて、ブロック剛性を向上させたことで操縦安定性や耐摩耗性能を高めるとともに、車外騒音の抑制にも寄与するわけだ。
タイヤの摩耗進行による性能低下への対策も万全だ。つまり、パターンデザインが、新品時からの変化が少なくなるようら設計され、パターンノイズの悪化とウェット性能の低下を抑制してくれるのだ。
もちろん、ADVAN dB V553はプレミアムコンフォートタイヤと謳うだけに、上質な乗り心地も自慢だ。ADVAN dB V553専用設計コンパウンドを用いているところがポイント。もちろん、静粛性にかかわるサイレントカバー、サイズごとに最適化されたサイレントベースゴム、幅広サイレントベルトなどを採用。しかも、重量級となるプレミアムカーやSUVはもちろん、バッテリーの積載で車重が増すBEV(電気自動車)にも対応する、電動車への対応商品であることを示す 独自のマーク「E+」が刻印されたタイヤでもある。つまり、ADVAN dB V553はクルマの電動化時代にもマッチした静音プレミアムコンフォートタイヤということになる。
ここで、横浜ゴムのデータによる、ADVAN dB V552と最新のADVAN dB V553の性能データ比較について説明すると、ハイレベルな静けさを実現していたADVAN dB V552に対して新しいADVAN dB V553はパターンノイズ15%低減。タイヤ摩耗時(23000キロ走行時相当)のロードノイズ22%低減、耐摩耗性能11%向上、摩耗時ウェット性能9%短縮、ADVAN dB V552でも定評があった操縦安定性に関して2%向上・・・とプレミアムコンフォートタイヤとして全方位の進化、向上が見られるのだ。