「自己啓発」の取り組み方
自己啓発のやり方に決まったルールはありませんが、ビジネスパーソンがより効率的に知識・スキルを身に付け、理想の自分を実現させるためのポイントを解説します。
■自己分析をする
自己啓発を行う目的は人によって異なります。周囲に流されて何となく始めると、頓挫したり、悪質な高額セミナーにだまされたりする恐れがあるため、自己分析を通じて『成長の方向性』を定めましょう。以下のようなポイントを、ノートなどに書き出すことをおすすめします。
- どのような自分になりたいのか
- 理想の自分になるには何が必要か
- 自分の課題は何か
- 強み・弱みは何か
自己分析とは、自分を客観的に見つめ、理解を深めることです。単なる知識・スキルの習得で終わらないためにも、自分にしっかりと向き合う時間を持ちましょう。
■必要な知識やスキルを身に付ける
自己啓発の目的や成長の方向性を定めた後は、必要な知識やスキルを身に付ける方法を考えましょう。
- 読書をする
- 資格取得の勉強をする
- スクールに通う
- 通信講座を受講する
- セミナーやワークショップに参加する
- コーチングを受ける
読書をする人としない人では、知識の量はもちろん、語彙力や表現力、思考力にも差が生じます。各分野の専門家から生きた知識を学びたい人は、スクールやセミナー、ワークショップに通うのがよいでしょう。
コーチングとは、やる気を引き出したり、気付きを与えたりする一種のコミュニケーション術です。マンツーマンのコーチングは、スクールやセミナーと比べて費用が高額になる傾向があります。
■具体的な目標や期限を設定する
あまりにも大きな目標を立てると、途中でモチベーションを維持できなくなる可能性があります。ゴールにたどり着くまでのプロセスをいくつかに分け、中間目標と期限を設定しましょう。スモールステップで進めることで、目標をクリアする喜びを味わえます。
また、自己啓発のためなら、いくらお金をかけても構わないという人は少ないはずです。無計画な自己啓発は、時間だけでなく、お金も無駄にしてしまうため、大まかな予算を立てておきましょう。
自己啓発をスタートさせた後は、定期的に振り返りをし、自分の成長度合いをチェックします。必要に応じて、目標や計画を変えても構いません。
学びには、インプットとアウトプットの2種類があります。知識やアイデアを取り入れたら、実践を心掛けましょう。
「自己啓発」で人として成長しよう
自己啓発は、自己成長のための手段です。自分を知り、目標を立て、自己研さんに励むことで、心の成長とスキルの向上がもたらされます。
「プライベートの時間を削ってまで、自己研さんしたくない」という人も多くいますが、主体的に学びを続ける人とそうでない人の格差は徐々に広がるでしょう。
自己啓発の内容や方法はさまざまで、知識の習得や資格取得にこだわる必要はありません。視座を高く持ち、『理想の自分を実現するには何が必要か』を考えてみることをおすすめします。
構成/編集部