調査結果6. 外国人を雇用して(一緒に働いて)良かった点
管理職クラスの人に「外国人を雇用して良かった点」について聞いたところ、「人手不足を解消できた(40.1%)」が1位となったが、2位が「多様性を促進できた(26.7%)」、3位が「社内が活性化した(20.7%)」となった。
一般社員クラスの人には、「外国人と一緒に働いて良かった点」について聞いたところ、「人手不足を解消できた(34.3%)」が1位となったが、2位が「多様性を感じられた(31.0%)」となった。
Q11. 外国人を雇用して良かった点はなんですか?(MA:n=723)
※経営者・役員クラス・部長クラス・次長・課長クラス(店長・所長など)・係長クラス(副店長・工場長など)による回答
Q12.外国人と一緒に働いて良かった点は何ですか?(MA)(n=744)
※主任クラス(バイトリーダーなど)、一般社員、専門職・特別職、その他による回答
調査結果7. 今後について
「今後も外国人を活用したい」という管理職クラスの人は8割以上(83.3%)となった。一方、「今後も外国人と一緒に働きたい」と答えた一般社員クラスの人も8割弱(76.7%)という結果に。
Q13. 今後も外国人を活用したいと思いますか?(SA:n=723)
※経営者・役員クラス・部長クラス・次長・課長クラス(店長・所長など)、係長クラス(副店長・工場長など)による回答
Q14. 今後も外国人と一緒に働きたいと思いますか?(SA:n=744)
※主任クラス(バイトリーダーなど)、一般社員、専門職・特別職、その他による回答
総括
深刻な人手不足により、外国人の活用が進んでいる。今回は、実際に外国人と一緒に働いている人、これまで一緒に働いたことのある人に絞って外国人労働者の日本語力や職場のコミュニケーションについて調査した。多くの人が「外国人を活用する理由」について、「人手不足の解消」を挙げているが、「雇用して良かった点」、「一緒に働いて良かった点」について聞くと、「人手不足の解消」だけでなく、「多様性」を感じられたことを挙げる人が多い傾向がみられた。
また、一緒に働く外国人に求める理想的な日本語レベルは、「話」、「読み書き」両方ともに高めな結果となったが、外国人が日本語を学べる制度・機会は半数以上がないと少ない状況で、外国人を受け入れる際の体制づくりについては、改善の余地がありそうだ。
外国人とのコミュニケーションについては、困ったことが「ある」と答えた人が45.8%で、「ない」と答えた人を下回ったが、「ある」と答えた人は、「言葉の問題」、「日本語力不足」、「日本のビジネスマナー・商習慣の知識不足」について難しさを感じているようだ。一方で、困ったことが「ない」と答えた人が54.2%おり、外国人と円滑なコミュニケーションできている現状もうかがえる。
最後に、「今後も外国人を活用したい」と答えた人が管理職クラスでは8割以上、「今後も外国人と一緒に働きたい」と答えた一般社員クラスの人も、8割弱という結果となり、多くの人が外国人と一緒に働くことを前向きに捉えていることがわかった。
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査期間:2024年3月9日(土)~2024年3月12日(火)
調査対象:全国在住20歳~69歳男女(外国人と一緒に働いている、働いたことのある人)
※SA=単一回答、MA=複数回答
※構成比の数値は四捨五入しているため、合計が100%にならないことがある
構成/こじへい