「光栄」の対義語
「光栄」とは反対の意味の言葉としては、次のものが挙げられます。
・屈辱(くつじょく)
・恥辱(ちじょく)
・汚辱(おじょく)
なお、いずれの言葉にも「辱(じょく)」が使われる点に注目してみてください。
「辱(はずかし)められる」とも読みますが、体面が傷ついて、くじけた気持ちになる意味で使われます。
参考:デジタル大辞泉
■屈辱(くつじょく)
屈辱(くつじょく)とは、屈服させられて恥ずかしい思いをさせられることや、辱められて面目を失うことを指す言葉です。
・屈辱に耐えて、ここまで頑張ってきました。
・選ばれなかったことで、無力感というよりは屈辱感が強いです。次回はもっと訴求力のあるプレゼンをします。
参考:デジタル大辞泉
■恥辱(ちじょく)
恥辱(ちじょく)とは、体面や名誉などを傷つけることです。
・失敗しただけでも恥ずかしいのに、大勢の前で失敗を指摘され、恥辱を受けたように感じる。
・恥辱に耐えて努力を続けてこそ、首位奪還の道は開ける。
参考:デジタル大辞泉
■汚辱(おじょく)
汚辱(おじょく)とは、地位や名誉などを汚されることによる辱めのことです。
・世間から大きく非難されるという汚辱を被った。
・自己嫌悪から来る汚辱の思いに、さすがの彼も心が折れたようだ。
他人から高く評価される「光栄」とは異なり、屈辱や恥辱、汚辱は周囲から評価されず、辱めを受ける時に使われる言葉です。また、周囲の評価とは関係なく自分自身で「恥ずかしい」と感じた時にも、使われることがあります。
参考:デジタル大辞泉
「光栄」を正しいシチュエーションで使おう
「光栄」は、業績や行動を褒められた時や重要な役目を任された時に使う言葉です。ビジネスシーンで使われることがありますが、あまり何度も「光栄です」というと大げさと受け取られるかもしれません。
状況を見て、適切だと思われるシチュエーションで「光栄」という言葉を使うようにしましょう。ここぞという時に使うと、相手に対する尊敬の気持ちも表現でき、円滑なコミュニケーションにつながります。
構成/林 泉