第一三共ヘルスケアは、自分自身で健康を守り対処する「セルフケア」という考え方が人生100年時代の日本において重要なテーマになると考え、毎年、働く人の「健康とセルフケアの実態調査」を行っている。
その最新版として「健康とセルフケアの実態調査 2024」が発表されたので、本稿では「タイパ・スキマ時間とセルフケア」「副業・兼業とセルフケア」をピックアップしてお伝えする。
タイパ・スキマ時間とセルフケア
タイパはタイムパフォーマンスのことで、日本語では「時間対効果」と訳され、短時間で高い効果や満足度が得られた場合は「タイパが良い(高い)」と評される。ここではセルフケアにもタイパが求められているのか、その意識について調査が行なわれた。
■セルフケアに「タイパ」を意識する人は半数以下だが、約6割が「スキマ時間」に行いたい
「セルフケアを行う際にタイパを意識して行っているか」と聞いたところ、「そう思う」(そう思う+ややそう思う)と回答した人の割合は半数以下(40.2%)だった。
一方、意向については、日常生活の中のちょっとした空き時間の有効活用として「スキマ時間ができたらセルフケアを行いたい」と思っている人は59.4%(そう思う+ややそう思う)、「セルフケアはできるだけ効率的に行いたい」と思っている人は60.7%(そう思う+ややそう思う)と、それぞれ全体の約6割を占めている[図10]。
■セルフケアを行いたいスキマ時間は「寝る前」や「昼休み」
セルフケアを行いたいスキマ時間を聞いたところ、上位に「寝る前」(33.2%)、「昼休み」(20.4%)、「帰宅直後」(19.5%)が挙がった[図11]。
また、スキマ時間に行うセルフケアとしては、「歩く」(34.3%)、「ストレッチや体操」(27.8%)、「筋トレ」(22.5%)が挙げられている[図12]。