ロールモデルを設定する際の注意点
ロールモデルを設定することには、マイナス面もあります。設定する際に、どのような点に注意したらよいのか紹介します。プラスに生かしていけるように、注意点を意識しながら進めましょう。
■おのおのの個性が失われる
ロールモデルをまねることは良い影響をもたらす一方で、まねることに終始してしまい、自分の個性が失われてしまう可能性があります。まねることに満足して、自分の持つ強みを生かしきれないという状況に陥ることもあるでしょう。
また、ロールモデルの働き方や価値観を完全にまねるのは難しいのが現実です。近づくことを目標にして必死になると、徐々に疲れてしまったり、なかなか近づけないジレンマに悩まされたりすることもあるため、注意しましょう。
■自分の価値を見失う恐れがある
ロールモデルとは同じような境遇に思えても、実際にはスタートラインや培ってきたキャリアなど、根本的な違いがあることは珍しくありません。しかし、なかなか追い付けないと、「同じ境遇なのに、なぜ自分にはできないのか」と自信をなくし、自分の価値観を見失う恐れがあります。
ロールモデルを設定する時は、1人だけに絞るのではなく、複数人選ぶのがおすすめです。それぞれの良いところを見るようにすることで、過度に比較して自信をなくしたり、自分の価値観を見失ったりしにくくなります。
ロールモデルを正しく活用して自己成長を促そう
ロールモデルは、自分の思考や行動の模範となる人物のことで、企業が設定する場合と個人で設定する場合があります。
ロールモデルを設定することには、キャリアプランが立てやすくなる、組織全体の活性化につながるなど、多くのメリットがあります。しかし、個性が生かされなかったり、自分の価値観がぶれてしまったりする恐れもあるため、注意しましょう。
また、企業内での立場や役割によって、ロールモデルにふさわしい人物の特徴が異なるため、しっかりと見極めることが大切です。うまく活用して、自分の成長やキャリアプランに生かしていきましょう。
構成/編集部