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AIに雑誌は作れるか?原稿、タイトル、デザイン、画像をすべてAIに作らせてみてわかったこと

2024.04.13

AIに雑誌の誌面は作れるのか?

実は以下の記事内の文章はすべてChatGPTが執筆している。また、いくつかの画像やタイトル文字のデザインもAIが生成したものだ。実際にAIと共同で編集して、痛感させられたのは「AIの万能さ」と「これからの仕事のあり方」だった。

AIは雑誌を作れるか?

【使用生成ツール】

・ChatGPT Plus
(企画・レイアウト・壁打ち・画像生成)
・Bard、Copilot Pro
(未来展望コメント)
・Adobe Express
(タイトル、見出しテキストデザイン)

今はAIに雑誌は作れなくても数年後には作れてしまうだろう

 先に結論をいう。AIサービスだけで雑誌を作るのは難しい。なぜなら、生成AIはあくまで提案だけで内容の良しあしを判断できず、その選択の「決定権」は我々にあるからだ。しかし、これは個人契約の生成AIに限っての話かもしれない。例えば、35年前のDIME創刊号から最新号までを読み込ませ、学習するシステムを作れば、AIが考える「DIMEらしい」記事の量産が可能だろう。何と魅力的だと感じる一方、〝高精度なモノマネ〟になってしまうむなしさもある。アクセンチュアAIセンターの保科さんが語る「より人間らしい仕事」とは、AIができないこと(=データにない、今までにないものを作る)を人間が担っていくことだと実感した。

 ただ、業務への貢献度は無限大だ。アイデア出しの精度やスピードは格段にアップし、画像もテキストから容易に生成できた。「この作業はAIの力を借りる、ここは自分の感覚を大切にする」といったように自分の中でAIとの役割分担を決めることができれば、生成AIはあなたの優秀な右腕になるはずだ。

STEP1|企画の壁打ち

雑誌を作るうえで、最も重要な企画作り。プロンプトでは立場、背景、目的を明確に記して、どのような要素が企画内で必要であるかをChatGPTに聞いた。すると、「実例の提示」「専門家の意見」など、5つの要素を提案。「より具体的に教えて」と返答とすると、さらに深掘りした回答をしてくれる。

企画の壁打ち

〈REVIEW〉★★★★★
提案する企画が芯を食っている! 特に「専門家の意見」は冒頭P.21の保科学世さんへのインタビューにあるように、編集部でも多く採用する企画手法だ。膨大なデータからの回答なので、基礎的な部分の提案が多い印象だった。

STEP2|企画の決定

大まかな企画を決定したあとは、企画の中で何を見せるのかを検討する。今回はChatGPTが挙げた「実例の提示」で詳細の内容を質問すると、「成功事例と実演」と10秒足らずで回答。ほかにもアイデアを5つほど出してくれた。

企画の決定

〈REVIEW〉★★★★★
ここでもアイデア出しの精度は上々。質問時に「どんな相手に届けたいのか」を指定すると、より企画の方向性にばらつきが少なくなる。ちなみに、出てきた提案に「なぜそれがよいと思うのか?」と質問するときちんと解説してくれるので、質問対策などにも使えそうだ。

STEP3|企画内要素の検討

大風呂敷を広げ、様々なアイデアをChatGPTと出し合ってきた。この段階ではどのトピックを特集するかを決めたかったのだが、回答にばらつきが生まれてしまった。「CES2024について紹介する」と指定したところ、また勢いを取り戻した。

企画内要素の検討

〈REVIEW〉★★★☆☆
〝欲しい回答〟をChatGPTからうまく引き出せず、編集部のほうで「CES2024」というテーマに決定。提案してくれたアイデアは「AI革命:ビジネスへの影響と未来」といった抽象的なテーマが多かった。文脈をふまえた決定は人間のほうが得意だ。

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