MS-Japanから30代の転職状況を調査した「30代・転職成功者の実態レポート2024」が発表された。
これは同社が運営する管理部門・士業の総合転職サービス「MS Career」の材紹介サービス、「MS Agent」を活用して転職決定した30代のデータをまとめたもので、本稿ではその概要をお伝えする。
30代の転職決定年収は平均512万円
30代の転職成功者に関する本調査にて、まず、決定年収は平均512万円であることが明らかになった。「400万~599万」が57.1%と半数以上を、「600万円以上」での転職は22.7%を占めている。
職種別では「法務」が未経験者と経験者の年収の差が最も大きく、115万円の差があることが判明した。法務経験者は市場価値が高く、他社の法務でも良い条件で入社ができると言えるだろう。
■30代の未経験職種への転職率は4割
次に、30代の転職成功者のうち、未経験職種に転職した人の割合は全体の38.8%。同じ調査の20代の結果は68.4%であり、30代に上がることで半数近く減少していることがわかった。
また職種別では、最も未経験の転職者が多い職種は「会計事務所スタッフ」の57.1%で、半数を超えた。
これは企業の経理・財務から会計事務所へのキャリアチェンジや、働きながら会計士・税理士資格取得を目指すケースも多いため、30代未経験でも採用が一定数あることが理由として考えられる。
一方、未経験での転職が最も少ない職種は、20.0%の人事・総務だった。