睡眠の満足度、合格ライン70点で平均は58.1点
【Q.3 睡眠の満足度は?】
仕事がある日の睡眠の満足度を100点満点で尋ねたところ、「50~69点」が48.8%で最も多く、次いで「70~89点」が26.1%となった。70点を合格ラインとして回答してもらったが、実に67.9%の人が合格ラインに達していないという結果になった。平均は58.1点となった。
【Q.4 理想の睡眠時間を阻害するものは何?】
理想の睡眠時間を阻害する要因について聞いたところ、「仕事」が42.2%で最も多く、次いで「家事」41.8%という結果になった。「メンタル不調」を要因として挙げた人も32.1%いた。
年代別に見ると、20代は「仕事」が52.7%で最も多く、30代と40代では「家事」が最も多い結果(それぞれ45.4%、46.7%)となった。
年代によって大きな差がみられた項目もいくつかあった。年代が上がるにつれて少なくなったのは「SNS」で、20代が39.1%、30代が28.4%、40代が18.1%となった。また「趣味」も20代が24.2%、30代18.8%、40代10.7%と年代が上がるにつれて減少した。
年代が上がるにつれて多くなったのは、「家事」「育児」。特に「育児」は20代では3.4%であるのに対し、30代では25.4%と大きく増えている。40代になると23.0%とやや減少するものの、依然として高い水準だ。30代以降になると結婚や出産などの生活の変化を迎える人が増え、睡眠時間がとりにくくなっている様子が伺える。
睡眠不足により仕事で失敗した経験は?
【Q.5 睡眠不足が原因で、仕事で失敗したことある?】
睡眠不足が原因で仕事上起こしてしまった失敗があるかを尋ねたところ、「失敗はない」と回答した人は18.2%にとどまり、8割以上の人が何かしらの失敗をしたことがあるという結果になった。最も多かったのは「モチベーションの低下」で54.3%、次いで「パフォーマンスの低下」が46.9%となり、仕事に対する意欲や成果に影響が出やすいことが伺える。
睡眠時間を削ってもやりたいことは「趣味」「勉強・スキルアップ」
【Q.6 睡眠時間を削ってでもやりたいことは?】
睡眠時間を削ってもやりたいことを尋ねたところ、「やりたいことはない」と回答した人は24.9%にとどまり、75.1%の人がやりたいことがあるという結果になった。やりたいことの内容は、「趣味」が42.8%で最も多く、以下「勉強・スキルアップ」(23.4%)、「TV・動画」(22.6%)と続いた。
Q.4で理想の睡眠時間を阻害するものの要因として約4割の人が挙げていた「家事」や「仕事」はそれぞれ10.5%、3.8%と低い数値となっていることから、「家事」や「仕事」は必要に迫られてやっていることである実態が垣間見えた。
年代別に見ると、すべての年代において1位は「趣味」だったが、2位以下の順位は年代による差がみられた。20代では2位が「TV・動画」(28.0%)、3位「SNS」(26.1%)であるのに対し、30代・40代では2位「勉強・スキルアップ」(30代・24.8%、40代・22.2%)、3位「TV・動画」(30代・21.5%、40代・19.3%)となっている。
<調査概要>
●調査内容:第83回「睡眠について」 / データで知る「女性と仕事」
・調査期間:2024年1月20日~2月1日
・有効回答数:女性941名
・調査対象:『女の転職type』会員
・調査方法: Web上でのアンケート
出典元:女の転職type(株式会社キャリアデザインセンター)
構成/こじへい