DXツールを導入している不動産会社は2割、導入している業務は「物件募集」が最多

約6割が「導入したDXツールの効果を実感している 」

DXツールを導入している不動産会社の約6割が、「効果を実感している」「やや効果を実感している」と回答した。一方で、「あまり効果を実感していない」「効果を実感していない」と回答したのは約1割にとどまり、DXツールの導入により効果を実感できるケースが多い傾向が見えてくる。

■DXツール導入により実感した効果1位 「社内で状況・進捗を可視化できた」

DXツールの導入により効果を実感した不動産会社に、実感した具体的な効果について聞いたところ、「当てはまる」「やや当てはまる」の割合が最も多かったのは、「社内で状況・進捗を可視化できた」だった。

次いで、「社内で情報の集約と共有ができた」が続き、社内の情報共有などでDXツールの効果を実感する不動産会社が多いことが判明。

不動産会社からは、「受電業務がほぼなくなり、他業務に手が回るようになった」「1日あたり平均2時間の残業が1時間に削減できた」「問合せ、内見数が増えた」などのコメントが寄せられている。

■DX推進における年間予算は「50万未満」が78.4％

DX推進における年間予算では、「50万未満」が78.4％、「50～100万未満」が16.9％と、100万未満と回答した不動産会社が9割以上となっている。

■DXに取り組む予定がない理由 1位「現在の業務状況に満足」

DXに「取り組む予定がない」と回答した不動産会社にその理由を聞いたところ、「現在の業務状況に満足している」と回答した不動産会社が37.3％だった。

次いで、「社内に人材がいない」「DXに関する知識や経験が不足しており、取組み方が分からない」「予算がかけられない」が3割以上となった。

調査概要
調査対象／アットホームに加盟する全国の不動産会社853社
調査方法／インターネットによるアンケート調査
調査期間／2023年12月21日（木）～12月28日（木）

関連情報
https://athome-inc.jp/news/data/questionnaire/

構成／清水眞希