中小企業のDX化に対する意向について
Q. あなたのお勤め先では今後、会社のDX化に取り組む意向はありますか。
(n=381)
TOPIC1でDX化に対し「全社的に取り組んでいる」と答えた回答者以外に、今後のDX化に対する意向の有無を調査したところ、半数以上の約55%が「意向あり」と回答した。
Q. 会社のDX化が進まない理由としてあてはまるものは何ですか?
(複数回答 n=381)
前出のDX化に対し「取り組んでいない」あるいは「部分的にしか取り組んでいない」と答えた回答者にDX化が進まない理由を調査したところ、「コストがかかる」という回答が41.7%と最も多く、次に「デジタルのわかる社員や若手がいない」が39.4 %、「従業員の高齢化」が27%という結果になった。
中小企業の DX 化推進が阻まれている要因として、コストや人材の問題 があるようだ。
■中小企業が「DX化をしたくない理由」
Q. 会社のDX化をしたくない理由としてあてはまるものは何ですか?
(複数回答 n=170)
DX化に取り組む意向なしと回答した中小企業の経営者ならびに決裁者に理由を調査したところ、「とくにない(約41%)」以外の回答では、「コストがかかる」が30%と最も多く、次に「メリットがわかっていない」が約21%という結果が得られた。
調査結果まとめ
今回の調査から、約7割の中小企業の経営者ならびに決裁者が、DX化に対して「ハードルが高い」、「自社には苦手な分野だと思う」、「アナログな企業には難しい」など、“DX化に対する苦手意識”を抱いていることがわかった。
一方で7割近くの中小企業の経営者ならびに決裁者はDX化についてあまり詳しく理解していないことも判明。さらに、中小企業のDX化が進んでいない理由として、「コストがかかる」や「デジタルのわかる従業員や若手がいない」などの費用や人材の問題も浮上した。
アフターコロナ以降、新規事業の開拓や人手不足への対応でDX推進の重要性が増しており、2024年には改正電子帳簿保存法の義務化が開始されるなど、社内業務の効率化が急務となっている。
以上の調査結果から、抽象的にDX化推進に挑むのではなく、まずは低コストではじめられる業務効率化をはかるツールの導入を行なうなど、視野を広げた“できるとこからDX(トランスフォーメーション)”という考え方を持つことが、今後の中小企業のDX化推進における重要な要素となるはずだ。
調査概要
調査対象 /中小企業の経営者ならびに決裁者(男性/女性) 500名
調査エリア /全国
調査方法 /インターネット調査
調査期間 /2023年12月5日(火)~同年12月6日(水)
関連情報
https://www.shachihata.co.jp
構成/清水眞希