マルチタスクが苦手な人の特徴
仕事上では多くの人がマルチタスクをこなしていますが、苦手意識がある人もいるのではないでしょうか?不得意だと感じている人は、苦手な人の特徴に当てはまっているか確認してみましょう。
苦手な人の特徴を知ることは、どのように改善していけばよいのかを知る手がかりにもなります。
■こだわりが強い完璧主義
マルチタスクでは、その時々の状況に合わせて柔軟に対応する力が求められます。仕事に対するこだわりやこうあるべきという考えが強い人は、柔軟な対応が難しく、マルチタスクが苦手な傾向にあります。
仕事を完璧にこなしたいと思う傾向がある、完璧主義の人も不向きです。完璧さを求めるあまり、過度に慎重になってしまうケースは珍しくありません。一つの作業を終わらせるのに時間がかかり、複数の作業を素早く終わらせることは難しいでしょう。
■深く集中することが得意
マルチタスクは集中力をバランスよく分散させる必要があるため、一つの業務に深く集中することが得意な人には不向きです。
また、うまく気持ちを切り替えられる能力も求められます。深く集中するタイプの人は、一つの作業に没頭してしまうため、なかなか気持ちの切り替えができない傾向があり、向いていないといえるでしょう。
深く集中することが得意な人は、そのメリットが生かせるシングルタスクの方が能力を存分に発揮できます。
マルチタスクができるようになるコツは?
ビジネスシーンではマルチタスクを求められることが多いため、苦手な人に向けてできるようになるコツを紹介します。少しずつでも実践していくと、徐々に慣れてくるでしょう。
■タスクを分解して考える
目の前に大きなタスクがいくつもあると、プレッシャーを感じ苦手意識を抱いてしまう人は少なくありません。まずはタスクを細かく分解して、たくさんのシングルタスクをこなしていくという形を取ることで、苦手意識を回避できます。
次に、重要度や緊急性に応じて細分化したタスクに優先順位をつけましょう。期限に間に合うように各タスクにかかる時間を見積もり、リスク管理も含めてスケジュールを立てていくとスムーズに進められます。
■タスクの時間を区切る
マルチタスクをうまくこなすには、一つのタスクにかかる時間を区切るのが効果的です。まず、その日にこなすべきタスクをリスト化し、優先順位を決めます。次に、優先順位に沿って、一つのタスクに30分間取り組みましょう。30分が経過したら、次のタスクに取り組みます。
時間で区切ることで、一つのタスクに時間がかかりすぎる、やり終えるまで次のタスクに手をつけないといった状況を回避できるのがメリットです。また、あらかじめ決められたスケジュールでタスクを切り替えるとストレスが軽減され、作業効率が上がります。
なお、時間の間隔は30分である必要はありません。例えば、25分間作業をし、5分間休憩を取るという『ポモドーロテクニック』もあります。適度に休憩を挟んで集中力を高め、パフォーマンスを上げる手法です。
構成/編集部