最も割合が増えた副業は、「講師/家庭教師/試験監督」。学び直しの運気の高まりを受けた可能性
前回と比較してみると、割合が最も増えた副業の内容は「講師/家庭教師/試験監督」で、1.5pt増加し6.3%となった。割合がもっとも減ったのは「ホームページ・CGなどの制作」で、3.6pt減少し4.7%だった。
副業の内容で最も多かったのは、「サービス業(接客・販売)」の21.3%、次に「株/FX」の18.4%、続いて「ネットビジネス(通販・アフィリエイト・ネットショップ運営)」の10.6%で、前回と同じ並びになった。
副業が認められている人は27.5%で前回から+2.2pt、禁止されている人は47.5%で前回から-2.3pt
勤務する会社で副業が認められている人の割合は27.5%で、前回の25.3%から2.2pt増加した。一方、禁止されている人の割合は47.5%で、前回の49.8%から2.3pt減少した。
認められている人の割合は、禁止されている人の割合よりも20.0pt低いものの、はたらき方の多様化が進む中で、その差は縮まりつつあるようだ。
19業界中13業界で、副業が「認められている」と答えた人の割合が増加
前回と比較してみると、「その他」を除く19業界中13業界で、副業が「認められている」と答えた人の割合が増加した。
「禁止されている」と答えた人の割合に関しても、前回60%台だった「金融」と「エネルギー(電力・ガス・石油・新エネルギー)」が、いずれも50%台になっている。
業界によって状況は異なるが、全体的な傾向としては、幅広い業界で副業が推進されていることがうかがえる結果となった。
業界別に見てみると、副業が最も認められているのは「人材サービス・アウトソーシング・コールセンター」の52.6%で、前回の34.7%より大きく増加した。
次に多い業界は「警備・清掃」の41.3%、続いて「コンサルティング・専門事務所・監査法人・税理士法人・リサーチ」の40.5%となった。
解説
今回の調査では、勤め先で副業が「認められている」と回答した人は前回から2.2pt増加し、27.5%になったことがわかった。副業を認める企業は増加しており、副業している人も2年連続で増加している。
副業している人からは、「本業のスキルアップになった」「新たな体験ができた」「ストレスの発散になる」といった声が上がるなど、収入面以外でやりがいを感じているようだ。
また、「人脈が広がる」「新たなコミュニティができる」など、自分のはたらき方や生活を見直すための機会として捉えている人も多くいるようだ。
これは、公私ともに高め合うことで充実感と幸福感を得ることを目指す考え方で、「ワークライフインテグレーション」とも呼ばれ、注目され始めている。
副業は、人生、そしてはたらく人生に、ポジティブな影響を与える可能性があるのではないだろうか。
<調査概要>
対象者:20~59歳の男女
雇用形態:正社員
調査方法:ネットリサーチ会社を利用したインターネット調査
(ネットリサーチ会社保有のデータベースを元に実施、doda会員登録の状況については不問)
実施期間:2023年8月23日~9月1日
有効回答数:15,000件
*ウエイトバック:正社員の地域・年代・性別に合わせて実施
*調査結果の詳細は、こちらを参照
出典元:転職サービス「doda」
構成/こじへい