エンジンオイル〜前年比6%減と低調、2年連続で前年を下回る
2023年の販売量前年比は6%減と低調で、2年連続で前年を下回る結果となった。店頭では6%減、インターネットでは2%減となっている。
4L缶は数量前年比6%減で、店頭では同5%減、インターネットでは同11%減と大きく落ち込んだ。平均価格は、店頭では4141円と前年から12%上昇、インターネットでは4222円と7%上昇した。その結果、金額前年比は5%増となり、店頭では6%増であった一方、インターネットでは4%減に留まった。
GfKが2023年10月に実施した消費者調査では、エンジンオイル交換経験者1万3036人のうち、40%は『前回の交換から一定の期間が過ぎた』、36%は『前回の交換から一定の距離を走行した』ことをきっかけにエンジンオイル交換を実施しており、定期的なメンテナンスの意識が持たれていることが推察できる。
交換の頻度では、6か月ごとに交換する人が49%と最も多く、次に1年ごとに交換する人が18%を占めた。
4L缶の主要な粘度では、0W-20が数量前年比3%減、5W-30が同9%減、10W-30が同10%減と減少した(図3)。そうした中、0W-16は数量前年比22%増と二桁成長を見せた他、0W-30は同4%増、10W-40は同2%増と前年を超える粘度も見られた。
自動車用バッテリー〜店頭6%減に対してインターネットは19%増
2023年の数量前年比は2%増と微増であった。店頭では6%減であったことに対し、インターネットでは19%増と二桁成長を記録。アイドリングストップ車向け製品が拡大傾向にあり、数量構成比は前年の28%から32%に至った。
その反面、標準車・充電制御車向け製品は同66%から62%に縮小した。平均価格は、店頭では1万5279円と前年から9%上昇、インターネットでは1万1200円と11%上昇した。
金額前年比は10%増と二桁成長を見せ、店頭では2%増と微増にとどまるも、インターネットでは31%増と大幅に拡大している。
自動車用バッテリーのサイズ構成をみると、最も販売の多いB19の数量構成比は29%に縮小した。その一方でD26が数量構成比を12%へと拡大させており、数量前年比では16%増、特にインターネットでは36%増と著しい伸長が見られた。
また、近年国産車でも採用車種が広がっているEN規格バッテリーは全体で数量前年比29%増と顕著な伸長を示した。数量構成比では前年の4%から5%に増加し(図4)、インターネットでは9%を占めるに至った。
構成/清水眞希