目次
Excelで空白行を詰めたいが、やり方がわからないという方も多いのではないだろうか。このような細かいことは、やり方を調べたくてもどうやって調べれば良いかわからず困っている人もいるはずだ。
本記事ではExcelで空白を詰める方法について解説する。また、空白以外を抽出する方法やセル内の余分なスペースを削除する方法についてもまとめた。
Excelで空白を詰める方法
Excelで空白を詰める手順は次のとおり。
- データ範囲を選択
- ジャンプ窓を表示させる
- 空白を詰める
1つ1つの手順について詳しく解説していく。
1.データ範囲を選択
まず、データ範囲を選択する必要がある。以下の画像のように、ドラッグアンドドロップで空白セルを含むデータ範囲を選択する。
2.ジャンプ窓を表示させる
次に、ジャンプ窓を表示させる必要がある。ジャンプ窓を表示することで、Excelの表から空白がある箇所を抽出することが可能だ。
「ホーム」タブから「編集」を選択する。そこから「検索と選定」⇒「ジャンプ」を選択しよう。
3.空白を詰める
「ジャンプ」を選択すると次のようにジャンプ窓が表示される。ここから「セル選択」をクリックしよう。
「選択オプション」という画面が表示される。ここから抽出したい値の形式を選択することが可能だ。今回は空白を抽出したいので「空白」にチェックを入れる。チェックを入れたら「OK」をクリックして画面を閉じる。
すると表内の空白行だけが選択された状態になる。この状態のまま右クリックを行い、「削除」を選択する。
次の画面では「上方向にシフト」を選択し「OK」をクリック。
すると空白行が削除され、その下の行が上方向にシフトされた。これがExcelで空白を詰める手順である。
Excelで空白以外を抽出する方法
続いて、Excelで空白以外を抽出する方法についても理解しておこう。空白以外を抽出する手順は次のとおり。
- フィルターを付ける
- フィルター機能を使う
1つ1つの手順について詳しく解説していく。
1.フィルターを付ける
まず、表の各列にフィルターを付ける必要がある。
フィルターを付けるのは簡単だ。「データ」タブから「フィルター」を選択する。
2.フィルター機能を使う
フィルターを付けると、以下のように列名に三角マークが表示される。この三角マークをクリックしてみよう。
すると、以下のような画面が表示される。この画面からデータを並び替えたり、特定のデータのみに絞り込んで表示したりすることができる。
今回は空白セルだけを非表示にしたいので、下のリストから「空白セル」のチェックのみを外そう。
画面を閉じると、以下のように空白セルが非表示になっていることがわかる。以上がフィルター機能を使う基本的な流れとなる。
Excelで不要なスペースを削除する方法
続いて、Excelで不要なスペースを削除する方法について解説する。不要なスペースを削除する方法は次の2つに分けられる。
- 置換機能を使う
- 関数を使う
1つ1つの方法について詳しく解説していく。
1.置換機能を使う
以下のA10のセルには「テスト」と入力されているが「テスト」の右には全角スペースが表示されてしまっている。今から置換機能を使って全角スペースを削除する。
置換機能を使う場合は、置換窓を表示させる必要がある。置換窓はCtrl+Hで表示できる。Macの場合はcommand+Shift+Hで表示出来ることが多い。
置換窓が表示されたら「検索する文字列」に全角スペースと半角スペースを入れる。そして、左下の「置換」をクリックする。
すると、「テスト」の右から全角スペースが削除されていることが分かる。
置換機能ではスペースだけでなく、特定の文字列を削除したり他の文字列に替えたりすることが可能だ。便利な機能なので使い方を覚えておこう。
2.関数を使う
続いて、関数を使ってスペースを削除する方法を解説する。今回はTRIM関数というものを使う。TRIM関数は、文字列の先頭および末尾のスペースをすべて削除する関数だ。また、文字列の途中に挿入されたスペースに関しては、1つを残してすべて削除する。
実際にTRIM関数を使ってみよう。次の画像では「=TRIM(A10)」と入力しており、A10に入力された文字列からスペースを除外しようとしている。
TRIM関数を実行すると、次のようにスペースが削除された文字列が表示される。
まとめ
本記事ではExcelで空白を詰める方法について解説した。最後に空白を詰める手順について再度おさらいしておく。
- データ範囲を選択
- ジャンプ窓を表示させる
- 「ホーム」⇒「編集」をクリック
- 「検索と選定」⇒「ジャンプ」をクリック
- 空白を詰める
- 「セル選択」⇒「空白」をクリック
- 右クリック⇒「削除」をクリック
- 「上方向にシフト」⇒「OK」をクリック
また、Excelで不要なスペースを削除する手順は次のとおり。
- 置換機能を使う
- Ctrl+Hを押す
- 「検索する文字列」に全角スペースと半角スペースを入力
- 「置換」をクリック
- 関数を使う
- 「=TRIM(A10)」を入力
- 関数を実行
このような細かい処理方法は忘れてしまうことも多い。忘れてしまったら再度この記事を見て、やり方を思い出そう。
構成/編集部