自分の部屋の断捨離のコツ、その2:捨てることを前提に進める
ここは難しいところなのですが、整頓をしようと思って断捨離を始めると挫折します。いつかキレイに整頓したいけどできない、これが、今の私たちではないでしょうか。
なので、ものを減らすことを前提で考えましょう。だいぶ進みやすくなると
思います。なお、この日の収録で私が捨てたゴミ袋は実に7袋ほど。それでもあまりすっきりしたとは言えず、後にも次々山ほど捨て、最終日までに、我が家は何百キロと言うゴミを捨てました。ゴミの臨時収集を頼み、その時点で400キロ近く、粗大ごみも何度も捨てたので、下手をすると1トン近く捨てたのかもしれません……。
■捨てるのに罪悪感がある場合は…
どうしても捨てるのに抵抗があるという方は、
・寄付
・友人にあげる
・リサイクルショップなどに売る
がおすすめです。
バザー開催のために本や衣服、おもちゃなどを集めている慈善団体などもあります。フィギュアなどマニアが好きなグッズ、友達が好きなコスメブランドの試供品など、必要とする友人にあげるのも手です。飽くまで不用品を押し付けるのではなく、「使ってくれるかな……」と思い浮かぶ人に渡しましょう。
私は古い着物や帯を、着付け師を目指している友人に大きな段ボール箱で送りましたが、大変喜んでくれてほっとしました。
最近はフリマアプリも充実していますし、話題になっていたけど読まなかった新刊、新品の洋服などは売るのもひとつの手です。売上が入るのもまたモチベーションにつながりますよ!
自分の部屋の断捨離のコツ、その3:自分の過去と向き合って「好き」と「必要」を見極める
自分の部屋とは、自分のお城です。好きなもの、欲しかったもの、そして何より自分の過去が詰まっています。もしかしたら、過去を捨てることに対し、今までの自分を否定していると感じるかもしれません。
そんなときは「本当に過去に囚われていたいのか」と言う自問自答してみましょう。
私は、勉強の軌跡はほとんど捨てられました。押し入れにギッチリ詰まっていたのに残ったのは小さな段ボール1つ。勉強をがんばってきて、それは自分の糧になっていると、自分でわかっているのだと気づいてからは早かったです。
■どうしても好きなものは捨てなくて良い
作業中
反対にどうしても捨てなかったのは、大切な本やマンガ。実は別の部屋から大きな本棚を譲り受けて、デスクの横に置きました。例えば、『名探偵コナン』全巻や、今年誕生日でいただいた『スラムダンク』全巻セット。和菓子を好きになるきっかけになった『和菓子のアン』(坂木司)……自分の好きなものを大切にしてあげられる空間を作ると、部屋の居心地が格段にアップしました。
とはいえ、段ボール箱10箱くらいは売ったり寄付したりしております。
譲れないほど好きなものは捨てなくて良いのかなと思います。量はほどほどに!
■必要なものまで断捨離しない
最後に、自分の部屋に必要なものを見極めることも大切です。例えば、仕事の資料、確定申告の書類、シーズンオフだけど着る洋服など、今必要でなくてもいるものは必ずあります。繰り返しになりますが、大切なのは、適量を見極めることです。
そもそも、今の自分に必要なものを繰り返し見極めていくのが断捨離であり、必要なものをまで捨ててしまうのは断捨離とはいえません。
自分の部屋を断捨離してどうなったか
到底だれも入れることのなかった自分の部屋。たとえ身内でも入ってこられると嫌な気持ちになっていました。
それが今では、見通しが良く、筋トレやストレッチができる部屋になりました。仕事に関しては必要な資料がすぐ取り出せ、作業がスムーズに。なお、夜も熟睡できるようになりました。
さて、私の家の断捨離はまだまだ終わりません。次回はキッチンとリビングについてお話しします。
写真・文/宇野なおみ