クリームシチューの食材でわかるご当地食文化 牡蠣の養殖全国1位の「広島県」は使用率も1位
家庭で作るクリームシチューによく使う食材にも、地域差があるようだ。例えば、「牡蠣」の養殖収穫量が多いのは広島県、宮城県、岡山県などだが、クリームシチューに牡蠣を使う人が多いのは、1位「広島県」(10.0%)、6位「宮城県」(5.6%)、11位「岡山県」(5.0%)となり、地元の名産品が使われていることがうかがえる。
また、「しめじ」の生産量が全国1位の「長野県」(37.8%)は使用率でも全国1位、「とうもろこし」の収穫量1位の「北海道」はシチューの使用率では3位(27.8%)となっている[図7]。家庭でつくるクリームシチューにも、ご当地食材や食文化が反映されているようだ。
「わける派」「かける派」のきっかけは何?
クリームシチューの「わける派」になったきっかけを聞いた。「昔から」「最初から」「子どもの時から」など食事の習慣として、ごはんと分けて食べる人が多くなっている。
また、「シチューはかけるものではない」「主食とは分けた方がおいしいです」「シチューそのものを味わいたいので」といった意見も見られた。
一方「かける派」も、「昔から」「最初から」など食事の習慣として普段からかけて食べていたという人が多い中、「洗い物が減るから」という意見や「カレーと似ているから」といった意見も見られた。
「わける派」「かける派」それぞれのオススメポイント
クリームシチューの「わける派」に分けて食べるオススメポイントを聞くと、「分けて食べた方がシチュー自体を味わえておいしい」という意見が多い中、「分けると他のおかずも楽しめる」「香辛料をかけて汁物として食べる」などの意見が寄せられた。
また、「かける派」にかけて食べるメリットを聞くと、「一緒に食べた方がおいしい」という意見が多く、「ごはんとシチューのおいしさを同時に味わえます」「ドリア風」「リゾットみたい」など、ごはんとシチューのマリアージュを楽しむ声が多く寄せられた。
クリームシチューは外食で注文する・しない!?
本編の調査では、家庭で食べるクリームシチューについて調べたが、外食でクリームシチューを食べるかどうかも、聞いた。すると、外食でクリームシチューを注文することが「ある」と答えたのは全体の13.6%と少なく、86.4%とほとんどの人が、外食ではクリームシチューは食べないようだ。クリームシチューは家庭で食べるおうちごはんとして認識されているようだ。
ちなみに、外食で注文すると答えた人が多い県は、「東京都」(23.3%)、「埼玉県」(20.0%)、「千葉県」(19.4%)と首都圏がTOP3を独占する結果となった。
<調査概要>
実施時期:2023年2月1日(水)~2月7日(火)
調査手法:インターネット調査
調査対象:各都道府県別に、クリームシチューを食べる10代~60代の男女各180人ずつ・計8,460人
調査委託先:電通マクロミルインサイト ★構成比(%)は小数第2位以下を四捨五入しているため、合計が100%にならない場合がある。
出典元:ハウス食品
構成/こじへい