貼り付けとTRANSPOSE関数で行列を入れ替える違いとは?
最後に、以下の表にて、貼り付けとTRANSPOSE関数で行列を入れ替える方法の違いをまとめる。
貼り付けを使って行と列を入れ替える場合、全てクリックで完結し文字の入力はほとんどないため、初心者でも手軽に使え便利である。
一方で、TRANSPOSE関数を使って行と列を入れ替える場合、元の表が編集された際、「行と列を入れ替えた表」も同時に編集内容が反映されるので、元の表と「行と列を入れ替えた表」を併用したい場合に便利である。
TRANSPOSE関数による行と列の入れ替えには、書式を引き継げないことや数式の入力に手間がかかるといった不便なところもある。
基本的には貼り付けを使って行と列の入れ替えを行い、エラーが発生してどうしようもない時や、元の表と「行と列を入れ替えた表」を併用したい時にTRANSPOSE関数を使ってみると良い。
まとめ
本記事ではExcelの貼り付けを使った入れ替え方法とTRANSPOSE関数を使った入れ替え方法について解説した。
以下にその方法についてまとめる。
■Excelの貼り付けを使った入れ替え方法
行と列を入れ替えたい表のセルをドラッグして選択し、右クリック→表示されたメニューから「コピー」をクリック→貼り付けたいセルのを選択し右クリック→表示されたメニューから「形式を選択して貼り付け」をクリック→[形式を選択して貼り付け」のダイアログボックスが表示されたら「行/列の入れ替え」のチェックボックスにチェックを入れる→「OK」をクリック
■Excelの貼り付けのオプションを使った方法
行と列を入れ替えたい表のセルをドラッグして選択し、右クリック→表示されたメニューから「コピー」をクリック→貼り付けたいセルの(ここでは同じシートのセルA8)を選択し右クリック→表示されたメニューから[貼り付けのオプション]の「行/列の入れ替え」をクリック
■TRANSPOSE関数を使った入れ替え方
空白のセルにカーソルを合わせ、元のデータの行と列を入れ替えた範囲のセルを選択する→選択した状態で数式バーに「=TRANSPOSE(引数)」と記入。(引数は元の表のセル範囲を指定)→最後に確定する時「Ctrl+Shift+Enter」を押す
貼り付けを使った方法とTRANSPOSE関数の両方の使い方を覚えておくと、表の入れ替えは簡単にでき、業務の効率化につながるため、本記事で解説した方法をぜひ活用いただきたい。
構成/編集部