会社員にとって暮れの忙しい時期に面倒な「年末調整」。年末調整とは、給与所得者が本来支払うべき正しい所得税額を算出し、その年の給与から差し引いた源泉徴収税額との差額を精算する手続きのことをいう。また、副業の所得が一定以上ある会社員であれば、確定申告も行わなければならない。
こういった年末調整、確定申告に対し、ビジネスパーソンたちはどのように向き合っているのだろうか?
LENDEXはこのほど、20代~50代の会社員男女1,110人を対象に「年末調整・確定申告」に関する調査を実施し、その結果を発表した。
年末調整をする理由を理解している人は8割
多くの会社員は、年末に近づくと会社から年末調整の書類の提出を求められる。そこで、12月1日時点で「年末調整を行いましたか?」と聞いたところ、『既に行った(64.1%)』と、約3人に2人は既に行っていたことがわかった。
中には、「行う予定はない(対象にならないので不要)(9.5%)』」と回答した人も一定数いた。会社が関係書類を税務署に提出する期限は、翌年の1月31日までだが、余裕をもって提出している人が多いようだ。
そんな年末調整だが、提出を会社から求められた人たちは実際どのようなものかを理解できているのだろうか?
「年末調整がどのようなものか理解できていますか?」と聞いたところ、『完璧に理解している(15.6%)』『理解している(62.8%)』と、理解をしている人が多いものの、約5人に1人は理解せずに会社から言われるがままに書類を提出しているのではないだろうか。
年末調整と源泉徴収は、どちらも所得税の納税を適切に行うための制度だが、その違いについても理解をしている人がどのくらいいるか聞いた。
「源泉徴収がどのようなものか理解できていますか?」と質問したところ、『 完璧に理解している(17.1%)』『ある程度理解している(63.1%)』と、年末調整の理解度とかなり近い結果になった。
約4人に1人は、給与以外にも収入あり!
次に、副業について聞いた。
「現在勤めている会社は副業は禁止されていますか?」と聞いたところ、『禁止されている(44.4%)』と半数近い人が、副業を禁止されていることがわかった。
一方、副業やそれ以外にも、給与所得とは別に収入があるかも聞いた。
「副業をしている、もしくは給与の他に収入がありますか?」と聞いたところ、『ある(23.8%)』と約4人に1人は、給与所得以外にも収入があるという結果になった。