真空管アンプ入門機も登場予定、日本発TRIODE
毎回人気のブースが日本の真空管アンプメーカー、トライオードである。代表取締役の山崎さんが自ら製品について分かりやすく説明してくれる。今回はオーディオ評論家の土屋久明氏と井筒加奈江さんのトークショーもなどもあったのだが、配布開始10分後に整理券がなくなってしまい観覧できなかった。今回、注目の試作機は10万円前後で購入できる真空管プリメインアンプ入門試作機「TRS-34」である。12AU7とEL34を使いハイコスパを追求。KT150をシングルで使い出力18W+18Wの「TRV-A150XR」も魅力的、フォノイコライザー内蔵で、アルミ削り出しのリモコンも付属する。希望小売価格36万3000円。ハイエンドではJUNONEブランドのモラルパワーアンプ試作機「JUNONE M845S」も演奏されていた。
自社ブランド以外にも海外製品の輸入販売もおこなうトライオード
シンプルなデザインの試作機「TRS-34」は手の届く価格で発売予定
出力管でKT66、KT88、KT120と進化して卵型のKT150が登場した。これをA級シングルで使っているのが新製品「TRV-A150XR」なのだ
迫力ある直熱型3極出力管ER845を使った試作機「JUNONE M845S」
高音質なプリメインアンプ総まとめ
ハイエンドと言えばセパレートアンプが頭に浮かぶが、コスパとスペースファクターに優れたプリメインアンプも忘れてはならない存在だ。ユニークなデザインと高音質で世界を驚かせたDAC「DAVE」を作ったイギリスCORDの「Ultima Inregrated」を発見。スイッチング電源を採用することで大出力と軽量化を実現。独自のフィードフォワード技術を使い、S/N比を高めている。
同社のプリアンプ「Ultima Pre3」をベースに作られたプリメインアンプ「Ultima Inregrated」は出力125W+125Wで重さ14.75kgと軽量だ
同社のDAC「DAVE」とスタッキングして設置できる。画像はDAVEとプリアンプとパワーアンプの組み合わせ
マランツ「MODEL 50」はアナログ入力に特化して23万1000円のハイコスパを実現。プリ部とパワー部にフルディスクリートの電流帰還型増幅回路を採用。パワー部はHDAM-SA3を使ったパラレルプッシュプル構成でスピーカーのドライブ能力を高めている
ペアとなる「CD 50n」はCD再生にも対応したデジタルオーディオプレーヤーで、USB‐DAC、Bluetooth機能、HEOSを使ったネットワークオーディオ機能を搭載して、多彩なデジタル入力に対応、HDMI ARCにも対応している
LUXMANのプリメインアンプ「L-505Z」は次世代アンプとして12月下旬発売予定の最新モデル。パワーステージにLIFES 1.0を搭載する。プリアンプ部はディスクリートバッファー回路を採用。MMとMCのフォノイコライザーも内蔵する。ボリュームは88ステップの電子制御アッテネータを搭載した。出力は150W+150W(4Ω)で重さ22.5kg、リモコンも付属する。価格は38万5000円
こちらは出力240W+240W(4Ω)のフラッグシップモデル「L-509Z」99万円。本機で培われた技術のほとんどが「L-505Z」に反映されている
新製品ではないがMSBの気になるヘッドホン専用パワーアンプ。同社のDACと組み合わせて使うのが前提なので、数百万円のシステムとなる