「お大事になさってください」の言い換え表現
ビジネスシーンでも使える言い換え表現を三つ紹介します。それぞれの意味と使い方を例文とともに確認し、状況に合わせて使い分けましょう。
■「ご自愛ください」
『ご自愛ください』は、体調を崩さないように自分の体を大切にしてくださいという意味があります。すでに体調を崩している人には使わないようにしましょう。
一般的に『ご自愛ください』は、相手を気遣う言葉として、手紙やメールの結びとして使用することが多い表現です。上司や目上の人に使う場合は『ご自愛くださいませ』など、より丁寧な表現も可能です。
【例文】
- 寒さが厳しくなってきましたので、どうぞご自愛ください
- プロジェクト完了に向けて毎日ご多忙かと存じますが、くれぐれもご自愛くださいませ
■「養生なさってください」
『養生なさってください』は、体調を崩した相手へのお見舞いや回復を願う気持ちを伝える表現です。通常、回復に時間がかかるような病気やけがの場合に使われます。
似た表現の『静養なさってください』に言い換えることも可能です。『静養』は、病気の回復のためではなく、健康維持のために休むという意味合いがあります。
【例文】
- プロジェクトのことはご心配なさらず、どうぞ養生なさってください
- ご無理をされず、しっかり静養なさってください
■「お労りください」
『労る』には、心身を大切にするという意味があります。『お労りください』は、心身を労り回復に専念してほしいという意味合いがあります。病気やけがだけでなく、日々の疲れがたまり元気がない相手に対しても使える表現です。
【例文】
- 出張が続き体調を崩されたと伺いました。どうぞお体をお労りください
- 残暑が厳しいため、くれぐれもお体をお労りください
「お大事になさってください」のビジネス英語表現
近年は、社内外を問わず英語でやりとりをする企業も少なくありません。ビジネスシーンで使える英語表現をいくつか覚えておきましょう。
■「Please take care of yourself.」
ビジネスシーンで使える一般的な表現は、『Please take care of yourself.』です。『Please take good care of yourself.』と、goodを付け加えると、より強調した表現になります。
カジュアルな状況では『Please』を省略する場合もありますが、目上の人などには付け加えないと失礼に当たる恐れがあるため、注意しましょう。
また、『I hope you will get well soon.』という表現もよく使われています。友人や親しい職場の人との会話、カジュアルな状況では、「I」を省いて『Hope you will get well soon.』と表現する場合もあります。
構成/編集部