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大量のデータが詰まった表を扱うとき、必要な情報だけを瞬時に表示・非表示できれば業務効率は大きく変わります。Excelの「グループ化」は、複数の行・列・図形をひとまとめにし、ワンクリックで折りたたみと展開を切り替えられる機能です。データを削除せずに一時的に隠せるため、何度も切り替える集計表や報告資料で特に威力を発揮します。本記事では、行・列・図形のグループ化の基本操作から、複数階層(入れ子)の作成、自動アウトライン、小計機能との連携、ショートカットキー、そして「グループ化できない」ときの対処までをMicrosoft 365最新版の挙動に沿って解説します。
Excelのグループ化とは?
Excelのグループ化とは、連続する複数の行や列をひとまとめにし、表示・非表示をワンクリックで切り替えられるようにする機能です。正式には「アウトライン」機能の一部として提供されており、Microsoft公式ドキュメントによると、データをグループ化して集計するデータの一覧がある場合、最大8レベルのアウトラインを作成できると定義されています。
参考:Microsoft サポート「ワークシートのデータのアウトラインを作成する (データをグループ化する)」
グループ化が便利なのは、データを削除せずに「一時的に隠す」操作ができる点です。行・列をまとめて非表示にすれば、表全体の見通しがよくなり、必要なデータだけを素早く確認できるようになります。グループ化を活用する大きな表は、まずエクセル表の作り方で基本構造を整えておくと操作が安定します。
なお、Excelには行・列を非表示にする機能も別途存在します。両者の違いは記事後半で詳しく比較しますが、簡単にいえば「グループ化は折りたたみアイコンが残り再表示が一瞬」「非表示は完全に見えなくなり再表示に手間がかかる」という違いがあります。
Excelで行・列をグループ化する方法
行と列のグループ化は、操作手順がほぼ共通です。ここではそれぞれの基本手順と、複数のグループを作る方法、解除方法までを順に解説します。
1.行をグループ化する手順
行のグループ化は次の手順で行います。
- グループ化したい行の行番号をドラッグして選択する
- 「データ」タブをクリックする
- 「アウトライン」グループの「グループ化」をクリックする


選択した行の左側に縦線とアウトライン記号(「-」マーク)が表示されれば成功です。「-」をクリックすると行が折りたたまれ、表示は「+」に変わります。再び「+」をクリックすれば展開されます。


ショートカットを使えばさらに高速に操作できます。行を選択した状態で、Windowsなら「Shift+Alt+→」、Macなら「⌘+Shift+K」を押すだけでグループ化が完了します。
2.グループ化を解除する手順
個別のグループを解除するには次の手順を踏みます。
- 解除したい行または列を選択する
- 「データ」タブの「アウトライン」グループにある「グループ解除」をクリックする
ショートカットなら、Windowsは「Shift+Alt+←」、Macは「⌘+Shift+J」を使います。


シート全体に設定されたグループ化をまとめて一括で消したい場合は、「データ」タブ→「グループ解除」の下向き矢印→「アウトラインのクリア」をクリックします。複数階層を一度に削除できるため、グループ設定をリセットしたいときに便利な機能です。
なお、折りたたんだ状態のままグループ化を解除すると、解除後も対象の行・列が非表示のまま残る場合があります。解除前に必ず展開してから操作するのが安全です。
3.列をグループ化する手順
列のグループ化も基本は同じです。
- グループ化したい列の列番号をドラッグして選択する
- 「データ」タブの「グループ化」をクリックする
列をグループ化すると、選択範囲の上部に横線とアウトライン記号が表示されます。行の場合と同じく「-」「+」で折りたたみ・展開を切り替え可能です。


4.複数のグループを作成する手順
離れた位置にある複数の行・列を「ひとつのグループ」としてまとめることはできません。Excelの仕様上、グループ化は連続した範囲に対してのみ適用されます。複数の箇所をグループ化したいときは、範囲ごとに個別にグループ化を繰り返してください。
- 1つ目の範囲を選択し、グループ化する
- 2つ目の範囲を選択し、グループ化する
- 必要な分だけ繰り返す


すると、それぞれのグループに独立した「-」「+」マークが表示され、個別に開閉できるようになります。
Excelの複数階層(入れ子)でグループ化する方法
Excelのグループ化は単一階層だけでなく、グループの中にさらにグループを作る「入れ子構造」も可能です。Microsoft公式ドキュメントによれば、最大8レベルまで階層を作成できます。
参考:Microsoft サポート「ワークシートのデータのアウトラインを作成する (データをグループ化する)」
たとえば「商品カテゴリ別×月別」の売上表で、まず月ごとの詳細列をグループ化し、さらにその外側で四半期ごとにグループ化する、といった使い方が可能です。経営層には四半期サマリだけを見せ、担当者には月別の詳細まで展開する、といった切り替えがワンクリックで実現します。
作成手順は次のとおりです。
- 内側にする小さい範囲を先に選択し、グループ化する
- その外側を含む広い範囲を選択し、再度グループ化する
- シートの左端(行の場合)または上端(列の場合)に「1」「2」「3」といったレベル番号ボタンが表示される
レベル番号ボタンをクリックすると、その階層までを一括で表示・非表示できます。たとえば「1」をクリックすれば最上位のサマリ行だけ、「3」をクリックすれば全データが表示されます。
Excelの自動アウトラインで一括グループ化する
集計行や合計列をすでに含む表であれば、Excelに自動でアウトライン(グループ)を作らせる「自動アウトライン」機能が使えます。手作業で範囲を選択する必要がなく、SUM関数や小計が入った構造を読み取って一気にグループ化してくれるため、大きな集計表で特に有効です。
操作手順は次のとおり。
- 集計行や合計列を含む表内のセルを任意で1つ選択する
- 「データ」タブの「アウトライン」グループにある「グループ化」の下向き矢印をクリックする
- 「自動アウトライン」を選択する
Excelが集計行・列の位置を自動判定し、適切な階層構造でグループを作ります。
参考:Microsoft サポート「ワークシートのデータのアウトラインを作成する (データをグループ化する)」
ただし、表の構造によっては意図しない範囲がグループ化されることもあります。自動アウトラインを使ったあとに想定と異なる結果になった場合は、「アウトラインのクリア」で一度リセットし、手動でグループ化する方が確実です。




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