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「ブレーンストーミング」の目的とは?成功させるための4原則とルールの作り方、効果的なやり方

2023.12.07

ブレーンストーミングの方法

会議や話し合いの場でブレーンストーミングを行うには、どうすればよいのでしょうか?まずは、話し合いがスムーズに進むよう、準備をしなければなりません。進め方や終了後のポイントを紹介します。

■司会進行役を決める

ブレーンストーミングを行うときは、司会や書記といった役割を事前に決めておき、流れに従って進行するのがおすすめです。

司会は、参加者がアイデアを出しやすいよう、周囲への声掛けや進行を担当します。全員が適当に自分のアイデアを話し始めるよりも、司会が声を掛けて進行する方が、幅広い意見が集まるでしょう。書記がいれば、司会は進行に集中できます。

全員の話を聞きながら、どの案を組み合わせて最終的な結論を導き出すのか、司会が主なリーダー役となって会議を進めるのが基本です。全員の意見をまとめ上げ、ときには話を聞き出す役割を担うため、なるべくコミュニケーション能力に長けた人材を選ぶ方がよいでしょう。

■目的を設定する

ブレーンストーミングを始める前に、テーマや目的を決め、参加者全員に周知します。なるべく早い段階で周知ができていれば考える余裕が生まれ、多くのアイデアが集まる可能性が高いでしょう。

目的が共有されていれば本筋からずれた議論は出にくく、収拾がつかないほど話が広がっていく事態も避けられます。別の話題が出てしまった場合でも、司会の判断で最初の議題への誘導も可能です。

短時間で一定の成果を上げるには、目的を数値化するのが適切です。例えば、最低でも100個のアイデアを時間内に出すと決めておけば、アイデアが集まらずに困ることもありません。

できれば、テーマとして設定する目的も数値化するとアイデアを出しやすくなります。『売り上げ20%アップを実現する方法』『コスト5%削減のための提案』など、客観的な案を出せるテーマを設定しましょう。

■実行に移すアイデアを選ぶ

会議の終了後は、アイデアを整理して実行に移すものを選びます。集まったアイデアには新たな案を生み出す役割はあるものの、全てが実行できるレベルに達しているわけではありません。

重要な課題解決に関わる場合、決定権のあるリーダーや専門家に最終判断を一任するのが一般的です。アイデアの数が多すぎる場合は、魅力的な案を選別するために多数決を採るケースもあります。

それぞれの案の期待値を探り、一定以上の成果が出るものだけを絞り込むのも効果的です。決定を主導するリーダーがいないときは、実行する案を複数人で話し合った上で、誰がどうやって提案を形にするのか決めていきます。

ブレーンストーミングを成功させるには

問題解決やアイデアの創出を目的としているなら、ただアイデアを出すだけではうまくいかないケースもあります。ブレーンストーミングを活用し、問題解決やアイデア創出を成功させるためのコツを把握しておきましょう。

■多様性のある人選をする

関係者全員がブレーンストーミングに参加するのでなければ、人選を考えるのも成功のコツといえます。参加者を集める際は、議論が発展しやすいように多様性を意識しましょう。役職・性格・担当職務など、属性が同じ人ばかりを集めるとアイデアの質も偏ります。

ただし、ビジネスでは意見を出しやすいグループ構成を心掛けるのも重要です。上司や幹部と同じグループで自由に意見を出してよいとなっても、立場の低い人は正直な提案をしにくいと感じる可能性があります。

多様性を意識した上で、意見を出しやすい環境を整えるには、少人数かつ複数のグループに分かれて話し合うといった対策も必要です。

■制限時間を設定する

アイデアを出し続けるのは、想像以上に疲れや集中力の低下を招きます。集中力が途切れないよう、アイデア出しの時間は短く設定するのがポイントです。

明確なルールはありませんが、数十分程度が望ましいでしょう。長時間続けていると、似たような意見しか出なくなり、ネタ切れを起こして議論が進まない可能性もあります。

短時間に設定する分、アイデアをいくつか事前に考えてきてもらう、進行を手早く進めるなど、よりアイデアを出しやすくする工夫を心掛けましょう。たとえ会議の後にすぐ結論を出さなければならないとしても、休憩を挟んで集中力を回復させる時間は必要です。

文/編集部

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