転職エージェントとして再び働いてみたい人は約6割
前問で納得のいく転職・採用支援の両方ができていたという回答は4割に留まりまったが、この先、再び転職エージェントの仕事を続けたいと考えている人はどのくらいいるのか?
再び転職エージェントとして働いてみたいか聞いたところ、「働いてみたいと思う(31.0%)」「機会があれば働いてみたいと思う(27.0%)」と、実に6割近くがこの先も働きたいと考えていることが判明した。
転職先では約6割が他業界で働いていましたが、中には転職エージェントに戻ってみたいと考えている人もいるようだ。
給与面や残業、休日など、働き方を改善できるのであれば、転職エージェントに復帰をしたいと思う人も一定数いるのではないだろうか。
では、再び働きたいと考えるその理由は何か。転職エージェントの声は以下のとおり。
・様々な仕事を見ることや体験出来ると思うから
・職種問わず人に触れ、やりがいのある仕事をしたいから
・人に感謝されたいから
・給与は満足しており、自分の時間も持つことができたから
・企業と求職者がうまくマッチングした時の嬉しさが忘れられないから
・求職者との信頼関係を築き、成果が出た時の達成感は何ものにも代え難いので、やりがいという点で高水準だと思う
・スキルアップのため
退職理由には、給与や残業時間など働き方に対する意見が集まったが、再び働きたいと思う理由は「達成感」「やりがい」「スキルアップ」など、転職エージェントならではのメリットが多く見られた。
最後に、転職エージェントに向いているのはどのような特徴を持っている人なのかを聞いてみたところ、「人と関わることが得意(50.0%)」「誰かの役に立つことが好き(46.0%)」「気持ちの切り替えが早い(43.0%)」という回答が寄せられた。
求職者だけでなく企業の人事担当者など、様々な人と関わる職種という特性もあり、人と関わることが得意な方や、誰かの役に立つことが好きな方には特に向いている職種だと考えられる。
また、求職者や企業の担当者から厳しい言葉をもらうこともあり、その中でもしっかりとノルマや目標を追いかけることも想定されるため、気持ちの切り替えの早さも必要な要素として挙げられている。
調査結果まとめ
今回の調査で、転職エージェントの退職理由や業界課題から、給与面や残業時間、休日の日数など、働き方に関連する課題が多くみられた。
しかし、再び転職エージェントとして働きたい人は約6割と、決して低くない結果だったことも明らかになっている。
この結果からも、求職者の支援ができる業務内容には満足しており、やりがいを感じている人も多いことが推察できる結果となった。
成果が出たときの喜びは何ものにも代え難いとわかっていても、会社の体質に不満を持っているという意見もあり、自身が望む働き方を明確にし、納得のいく環境で働くことが転職エージェントとしてキャリア形成をしていく上では大切なのかもしれない。
調査概要
調査概要/転職エージェントの退職・転職理由に関する調査
調査期間/2023年11日2日(木)
調査機関/WEBアンケート(設問選択・記述式)
調査対象/転職エージェント、転職エージェント経験者
調査人数/100人
構成/清水眞希