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「秋のヘッドフォン祭2023」で発見!価格も性能も驚きの国産ハイエンドヘッドホンアンプ4選

2023.11.24

音のカスタマイズにも対応OJI Special「BDI-DC44D-GT3」

日本のハイエンドヘッドホンアンプブランドOJI Specialからは同社の「44B2」と同じシャーシを使ったパワーアンプ「BDI-DC44D-GT3」が登場した。これは44B2の筐体でパワーアンプを出して欲しいというユーザーのニーズに応えて製品化された。入出力完全DC構成で出力は3pinのXLR×2、4pinのXLR、φ4.4mmのバランス接続とφ6.3mmのシングルエンド接続に対応する。ゲインのLow/High切り替えと、約-6dBアッテネータスイッチを備える。その音は今まで聴いた同社のアンプの中で最もニュートラルでモニター調だった。柔らかい音色とボーカルに乗った響きが感じられず、ストイックな音だ。設計者の西尾仁孝さんによると、今回はパワーアンプを意識して上流の音をそのまま再現するため音の個性を出さないようにしたという。もし注文があれば44Dを例えば44B2-Gのサウンドにカスタマイズもできるそうだ。

私が特に魅力を感じたのは、コンプリートバランスアッテネータ「BATT2」である。入力2系統、出力2系統で出力セレクタがあるため、スピーカー用とヘッドホン用のパワーアンプに切り替えができるのだ。価格は39万6000円。アッテネータ派としては単独で試聴してみたい製品である。

高剛性インシュレーターベースとシリコンアイソレーションを標準装備した筐体も魅力的なバランス接続のパッシブアッテネータも登場した

アッテネータの下にあるのが「BDI-DC44D-GT3」である。いち早く4.4mmバランス接続に対応したヘッドホンパワーアンプなのだ

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