「お仏壇というカタチにとらわれない」ニーズに合わせた戦略
生活スタイルの変化により、お仏壇のニーズやデザインなども変わってきている昨今。
「はせがわ」オススメのお仏壇、イチオシ商品を紹介していただいた。まずはコチラ!
【ソリッドボード ジャスト】
日本を代表する家具メーカー「カリモク家具」と共同開発した逸品。仏壇と下台のスツールセットはリビングルームにマッチする国産のおしゃれな新型仏壇だ。
福田さん
「弊社のLIVE-ingコレクションは国内の家具メーカーが製造した『お仏壇の機能を備えた』本物の家具。特に本商品は2014年に販売開始し、10年続くロングセラー商品となっております」
【HK ガレリア】
こちらも、カリモク家具との共同開発。5段階の高さ調整が可能なガラス扉、扉を閉じたままお参りができるデザインが人気で、リビングの雰囲気がより一層高まるようなシルエットになっている。
【薄院(はせがわ×隈研吾)】
「はせがわ」と建築家・隈研吾氏がコラボした究極の和モダン仏壇『薄院(はくいん)』。縦格子を基調としたデザインは、はせがわが伝え続ける「思いの和」と、隈研吾氏の描く洗練された「現代の和」が一つになり、誕生した。
伝統を受け継ぎながら革新的な商品を生み出している「はせがわ」。
これからの時代を生き抜くための経営戦略、そして新たな挑戦を聞いた。
「近年、仏壇・仏具業界もEコマース市場が拡大しているため、ホームページの大幅リニューアルを始め、組織としても2023年3月期よりデジタル推進部、CRMプロジェクトを新設しました。顧客データの蓄積・分析やデジタル戦略推進のための制度・インフラを整備するとともに、インターネットやアプリ、SNSなどデジタルを最大限に活用した販売促進を実施しています」
また、「はせがわ」では遺品整理や不動産整理、相続手続きなどの紹介サービスや、法事シーンを中心とした食のギフト販売を今期から本格スタート。
お客様に寄り添い、幅広いニーズに応える取り組みを展開している。
――今後の展望とは?
福田さん
「中期経営計画のテーマが「手を合わせる機会の創造」。価値観が多様化する中で、今後は個人個人に合わせた自由なお祀りが可能な商品やサービスの開発、ご提案をしていかないと業界で取り残されていくのではないかと考えています。
『手を合わせる生活文化』を大切にし、そこに焦点を絞れば、お仏壇というカタチに囚われなくて良いかもしれません。世の中の変化とともに柔軟に対応できる商品を開発し、『こういう祈りの空間があってもいいんだ』ということを我々が率先して発信していきたいと考えております。そういう意味で今回の「推し壇」は、「はせがわ」の新たなステージへのチャレンジなのだと私は考えます」
取材協力
株式会社はせがわ
文/太田ポーシャ