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転職、副業、独立する人が急増中!トラックドライバーの3割が「物流の2024年問題をよく知らない」

2023.11.14

残業時間が長いためこのままでは1割弱が2024年4月に施行される時間外労働の上限規制違反に

「1ヵ月間で平均どのくらい時間外労働(残業)をしているか」の質問に対し、最多が「40時間未満」74.2%、次いで「40時間以上60時間未満」11.3%、「60時間以上80時間未満」8.2%、「80時間以上」6.3%であった。

年間に換算してみると「80時間以上」は960時間以上となるため、このままでは1割弱が2024年4月に施行される時間外労働の上限規制違反となってしまう。

「時間外労働(残業)が発生する原因は何だと思いますか」との質問に対し回答は、最多が「人員が足りないため」57.8%、次いで「仕事量が多いため」55.3%、「残業をすることが当たり前の環境」34.2%。

一方で「収入を増やすため自ら望んで残業している」21.2%と残業をしたい人が一定数いることも判明。

「時間外労働の上限規制によって心配していることは何か」の質問に対し、最も回答が多かったのは「収入の減少」67.3%、次いで「無理な運行・走行計画が立てられる」27.7%、「労働時間帯やシフトの変更」が27.3%で、労働条件や業務内容への影響を懸念する回答が多かった。

上限規制により約2割が転職や副業、独立を検討

「上限規制により、退職や転職、副業などを予定していますか」の質問したところ、最多は「今の勤務先での勤務を継続する予定」であった。

一方で「ドライバーとして物流他社への転職予定」7.0%、「ドライバーを辞めて異業種(異職種)」7.0%、「副業を始める予定」5.7%、「独立を予定」0.8%と、約2割となる19.7%が転職や副業、独立を検討していることが判明。

また、「その他」の回答の中には、「今はまだわからない」「その時になったら検討する」といった回答が多く集まった。

「勤務先の就業規則を見たことがありますか」との質問に対し回答は、「見たことがない」56.0%、「見たことがある」44.0%であった。副業可否や、上限規制に関する社内規程や社内ルールなどを把握できていない様子がうかがえる。

就業規則を「見たことがない」と回答した人を対象に「就業規則をなぜ見たことがないのか理由を教えてください」と質問すると、「就業規則をどこで見られるかわからないから」が36.0%で最多に。

次いで「就業規則を確認する必要がなかったから」31.3%、「就業規則があるのかわからないから」25.3%、「勤務先には就業規則が存在しない」21.7%が続く。

また、就業規則を「見たことがある」と回答した人を対象に「いつ頃確認しましたか」と質問したところ、「10年以上前、入社時に確認した」や「覚えていない」との回答が多く寄せられた。

・「入社時に確認した」(20代・女性)
・「休暇取得のために確認した」(20代・男性)
・「覚えていない」(30代・男性)
・「入社時のみ」(40代・男性)
・「数年前の雇用形態変更時に確認した」(50代・女性)
・「覚えていない・入社時に確認した」(50代・男性)

「この1年で1日以上、有給休暇を取得しましたか」の質問に対しては、「取得した」62.9%、「取得していない」37.0%と、約4割が今年まだ1日も有給休暇を取得していないことが判明。

今回の調査結果から、2023年10月上旬時点でトラックドライバーに対して雇い主側の対応が追い付いていない様子がうかがえる。

従業員が働きやすい環境を構築し生産性向上を図ると共に、経営リスクの低減やガバナンス向上のためにも就業規則を整備し、従業員への周知を徹底することは『物流2024年問題』が迫る今、物流業界が対応すべきことの一つだと考えられる。

調査概要
調査名:トラックドライバーの働き方に関する実態調査
対象条件:全国の20代以上のトラックドライバー
調査期間:2023年10⽉9日~10月10日
調査⽅法:インターネットを利⽤したアンケート調査
有効回答数:600名

関連情報
https://kitera-cloud.jp/

構成/Ara

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