代官山で「塩そふと丸十」を味わえるのは23年12月まで!
じつは、「Tempura Motoyoshi いも」は、23年12月28日をもって閉店を予定している。ユーザーとしては残念だが、お店としては前向きな決断だという。
「元々こちらの店舗でも扱っていたお持たせ用のいも天『丸十』のネット通販をもっと拡大していきたいと考えたとき、今の設備では手狭になってきたので、体制を整えるために一旦お店を閉めることを決めました。次にいも天を使ったデザートのお店をオープンする際は、今と同じくソフトクリームかもしれないし、ジェラートに変わっているかもしれません」
11月から12月にかけては、ちょうど「新丸十(走り)」から「旬丸十」へと移り変わる時期だろう。
「天ぷら 元吉」「Tempura Motoyoshi いも」店主の元吉和仁さん
「何月何日からこの丸十が始まると厳密に決まっているわけではなくて、料理人や食べる人が舌で旬の移ろいを感じ取るものなんですよね。走り、旬、名残りというのは、『皮が薄くなってきたから新ものの季節だね』、『味が濃厚になってきたから、今が旬だね』、『そろそろ酸味も出てきたからお芋もおしまいだね、名残惜しいね』といった意味合いで、日本で昔から使われている言葉です。
今では一年中食材が流通しているから旬という感覚を忘れがちですが、お芋ひとつとってみても、一年中同じ味じゃないということをみなさんに知っていただきたいです。そして、日本にある素晴らしい食文化を受け継ぎ、伝えていきたいと思っています」
10月から閉店までは、「塩そふと丸十」(カップ/コーン)のみを扱っているそう。文字通り“今その時”にしか出会えないさつまいもスイーツの美味しさを堪能しに訪れてはいかがだろうか。
Tempura Motoyoshi いも
公式サイト
取材・文/清談社 松嶋千春