ほかにも、さまざまなアイテムが目白押し
「すべての人に移動の自由を」を理念に掲げるトヨタ。JMSではその理念が形となった展示物も。トヨタブースに展示される「NEO Steer」は、オートバイのハンドルをベースに、アクセルやブレーキといった足元のペダル操作をステアリングに集約。運転姿勢の自由度は高まり、下肢が不自由な方も運転・乗降しやすくなっている。
テクニカル・ワークショップでも登場した電動車いす「JUU」。
クルマを降りた後の移動手段を広げる電動モビリティ「LAND HOPPER(ランドホッパー)」。
月面走行を想定した実験車両「スペースモビリティ(プロトタイプ)」。
トヨタ・レクサスブースでは、このほかにもさまざまなモビリティが目白押し。以前トヨタイムズでも紹介したギガキャストや次世代電池も登場する。さらには、日本自動車工業会(自工会)主催の、トヨタブースとは別の建物で開催されている「TOKYO FUTURE TOUR(東京フューチャーツアー)」に出展されるアイテムも盛りだくさん。ここではすべてを紹介しきれないので、ぜひ会場へ足を運び、実物を見て、触れて、乗ってほしい。
JMS参加企業は過去最多470社超
今回のJMSの参加企業は過去最多470社超。前回(2019年)開催した、JMSの前身にあたる「TOKYO MOTOR SHOW」の約2.5倍、これまで最多だった1995年の361社からも100社以上増えている。顔ぶれも、自動車産業の垣根を越え、行政や他産業、スタートアップまで多種多彩だ。クルマから「モビリティ」へと進化したことで、一気に拡大した。
主催の自工会もさまざまなプログラムを実施。「Tokyo Future Tour(東京フューチャーツアー)」では、「LIFE」「EMERGENCY」「PLAY」「FOOD」の4つのシーンで未来の東京を体感できる。災害からの復興で活躍するドローンや、空飛ぶクルマなど、177社のモビリティが集まる。
豊田章男会長は9月21日の自工会会見で次のように話している。
「未来をつくるのは既存の企業だけではなく、これから未来をつくることに参加したいところにも『この指とまれ』が必要だと思っております。過去に例のない400社が参加するということに、ぜひともご注目いただきたいと思いますし、開催中にいろんな物語が起こるんじゃないかなと思っています」
関連情報:https://toyota.jp/info/freedominmotion/
構成/土屋嘉久