小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【ヒット商品開発秘話】Webアニメ総再生回数2200万回、累計出荷数57万個を突破したタカラトミー「トミカヒーローズ ジョブレイバー 特装合体ロボ」玩具シリーズ

2023.10.23

■連載/ヒット商品開発秘話

 タカラトミーが2022年4月から同社公式YouTubeチャンネル『タカラトミーチャンネル』で配信しているWEBアニメ『トミカヒーローズ ジョブレイバー 特装合体ロボ』(以下、トミカ ジョブレイバー)の玩具シリーズの売上が好調だ。玩具シリーズは2022年7月から販売。累計出荷数が57万個を突破し、現在第22話まで配信されているアニメの総再生回数が2200万回を超えている(どちらも20231016日時点)。

 アニメのストーリーは、ジョブロイド(おしごとロボット)がその仕事に関連する実在する車(アーマートミカ)と合体してジョブレイバー(人型ロボット)に変形して街を守る、というもの。玩具はジョブロイドとアーマートミカがセットになっており、アニメ同様の合体・変形が可能だ。実在する車両なので、その車両をつくったり活用したりしている企業が監修している。

トミカ ジョブレイバー JB01 ポリスブレイバー 日産 NISSAN GT-R パトロールカー(© TOMY)

途切れることなく『トミカ』に親しんでもらう

 誕生の背景には、『トミカ』により長く親しんでもらいたいという想いがあった。4歳前後で卒業してしまうと言われている『トミカ』でもっと楽しんでもらうために、ヒーロー要素を盛り込んだシリーズを企画。2006年の『トミカハイパーシリーズ』を皮切りに、2017年に『トミカハイパーレスキュー ドライブヘッド〜機動救急警察〜』、2020年に『トミカ絆合体 アースグランナー』シリーズを展開してきた。これらに続く新たな展開として始まったのが『トミカ ジョブレイバー』である。

 これまでの一連のアニメコンテンツ、玩具シリーズは架空の車両がロボットに変形しSFテイストを盛り込んでいた。一定の成果を得て終了したが、『トミカ ジョブレイバー』はなぜ実車を登場させることにしたのか? その理由を、ブランドビジネス本部トミカ事業部ブランドマーケティング課 課長補佐の上田陽平氏は次のように話す。

「これまでの作品の良い部分を生かしつつさらに飛躍するため、『トミカ ジョブレイバー』シリーズはトミカが最も得意とする“子どもたちが街で見かける実車両、そしてそれがミニカーとして手にあること”と今までの成功事例である“ロボット”というポイントで勝負することを決めました」

 企画されたのは2020年後半。途切れることなく『トミカ』に親しんでもらえるよう、主なターゲットは3歳半から6歳あたりとした。

現実の役割に即した活躍を描く

 1970年に発売された『トミカ』の歴史の中で、実車が合体・変形してロボットになるのは初のこと。自動車メーカーの企業イメージにも影響があると考えられたことから、社内では企画のハードルが高いと捉えられていた。

 自動車メーカーに企画を持っていたとき、どのような反応をされたのだろうか? ブランドビジネス本部トミカ事業部企画開発課 係長の高城雄太氏は次のように振り返る。

「企画を持って行ったときは不思議な顔をされましたが、ネガティブな反応はありませんでした。ただ、事故を想起させるようなことは避けたいという意向が強く、アニメでは車がクラッシュするといったシーンが登場しないことになりました」


アニメ第1話での日産GT—R

 また、各社のカラーに合った活躍も要望された。ジョブロイドに変形し最前線で悪者と戦って倒すことが車両のイメージと合わないこともあることから、現実の役割に即した形での活躍と子どもたちにアピールしたいことをアニメでは反映することにした。

 代表的なのが、アニメ第10話に登場したヤマト運輸の集配トラック。武器を破壊され素手で戦っていたポリスブレイバー2体のためにキャリーブレイバーに変形して新たな武器を取りに行き、ポリスブレイバーまで届ける活躍をした。集配トラックなので最前線では戦わず、後方支援という形で活躍を描いた。


トミカ ジョブレイバー JB08 キャリーブレイバー ヤマト運輸 集配トラック


アニメ第10話に登場する、ヤマト運輸の集配トラックが変形したキャリーブレイバー

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年11月15日(金) 発売

DIME最新号は「2024年ヒットの新法則!」、永尾柚乃、小田凱人、こっちのけんと他豪華インタビュー満載!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。