海と空のドローンがコラボレーション
AUVの進化は進んでいるが、今のところ主流なのは有線で操作するROV(Remotely Operated Vehicle)で、大容量の探査データを送信したり、水中カメラで撮影した映像をリアルタイムで見たり、幅広い場面で活用されている。技術が成熟したことでいろいろなタイプが開発されており、養殖場の底に沈殿するエサや汚れをリモートで掃除する、ユニークなタイプも登場している。
ROVは有線ならではの安定した運用のしやすさで幅広く使われている。
ユニークなアイデアといえば、空を飛ぶドローンに水中を動き回るドローンをドッキングさせた機体の実用化が進められている。KDDIスマートドローンがKDDI総合研究所とプロドローンの3社で共同開発する「世界初の水空合体ドローン」は、目的地に水中ドローンを空から運び、点検や撮影を行った後に再び回収することができる。
ドローンといえば、固定翼で長距離を飛行して水上で離発着できるタイプが登場している。ドローンベンチャーのスペースエンターテインメントラボラトリーが開発する「HAMADORIシリーズ」は、空中と水上の両方から海を探索できる機能を搭載しており、波が激しい場所でも安定して運用できる。また今年のパリ・エアショーでは、用途にあわせてオプションを搭載できる次世代コンセプト機を発表している。
ドローンベンチャーのスペースエンターテインメントラボラトリーはHAMADORIシリーズから小型電動の「HAMADORI 3000」と次世代コンセプト機のモデル(写真左)を展示。