ジークラウド×Legal AI×ネクスパート法律事務所〜AI弁護士ツールと本物の弁護士が連携
AI開発のジークラウド株式会社とAIリーガルテック企業 Legal AI株式会社は、ChatGPTを活用したAI法律相談サービスを提供している。法令文や判例、論文などの膨大な情報を素早く解析し、ユーザーの法的問題について具体的な解答を出すことができる。
現状は人間の法律家・弁護士の補助的な位置づけであり、すべての法的問題を正確に解決できるわけではない。そこで、先日はネクスパート法律事務所のバックアップのもと、本物の弁護士を連携させて強化した。
本サービスの提供背景や特徴についてジークラウドとLegal AIの代表を務める渡部薫氏に尋ねると、AI弁護士ツールの所属AI法律家である理上 愛子(リガル アイコ)氏は次のように回答したという(渡部氏が回答を一部編集)
「世の中には素朴は法律相談のニーズが無数にあり、ほとんどの国民が弁護士に質問できないからです。某大手法律QAサイトがありますが、月額300円の会員制で、回答を得るまでに数日かかります。AI弁護士ツールだと24時間365日いつでも質問でき、即時に回答を得られ、かつ離婚や借金、DVや暴力系のプライバシーに係る質問も相手がAIなら質問し易いです。
法律トラブルはAIだけで解決できず、訴訟等のトラブルを解決したい場合必ず本物の弁護士が付き、解決までサポートします。AI弁護士ツールは、人間には困難な大量の法律文書の分析を高速で行い、精度高く結果を提供し、高額の弁護士費用もAIが効率化することで費用削減に繋がります」
理上氏に「なぜ人のモノを盗ってはいけないの?」と質問したときの回答画面イメージ
渡部氏は次のように補足する。
「世の中には素朴な法律相談や質問したいことが無数に存在します。例えば『なぜ人のモノを盗ってはいけないの?』という素朴な質問には、法的な問題と道徳的な問題があります。AI弁護士ツールは、これらにシンプルかつ的確に回答してくれますし、普段、人には聞けないようなプライバシーやプライベートに関する質問も気にせず質問できます。日常生活の中で生まれるちょっとした不安を即座に解決してくれることが、AI弁護士ツールの有効性と考えています」
ChatGPTの活用の用途が広がっていくのはこれからだ。工夫された注目の切り口でのサービス3つは、どれも活用および開発のヒントになるだろう。
文/石原亜香利