残業なしで定時退社できる仕事の特徴1位は「定時退社が当たり前の社風」
「残業なしで定時退社できる仕事の特徴」で最も多かった回答は「定時退社が当たり前の社風(87人)」。僅差の2位は営業時間・業務時間が明確(86人)」であった。
営業時間が明確で仕事内容が決まっていても、帰りにくい雰囲気だと定時退社したいと言い出しにくいだろう。「制度」と「雰囲気」のどちらも重要だ。
次ぐ3位には「シフト勤務の交代制(80人)」、4位には「子育て・介護に理解がある(72人)」がランクインした。
1位 定時退社が当たり前の社風
・周囲の人も定時に帰る。「早く帰りなさい」と上司から言われる(29歳 女性)
・所属する部署全体で「絶対に今日やるべき仕事がないのなら、残業しない」という意識をもっている(39歳 女性)
・働き方改革を意識している会社(51歳 男性)
周りの社員たちが定時に退社していれば、自分も定時退社しやすい。とくに上司やベテラン社員など、影響力の大きな人が残業なしで帰っていると、帰りやすい雰囲気になりやすいだろう。
会社全体で「残業を減らそう」「ノー残業デーをつくろう」と取り組んでいるかどうかを重視している人もいた。
2位 営業時間・業務時間が明確
・窓口が終業時間の1時間前に閉まる(25歳 女性)
・営業時間が明確で、定時になると電話対応が自動音声に切り替わる職場(35歳 男性)
・営業時間が明確なサービス業(43歳 女性)
窓口での受付時間や店舗の営業時間が決まっていると、終業時間が延びにくくなる。例えば「コールセンター」「飲食店や小売店」などが当てはまるだろう。
3位 シフト勤務の交代制
・早番と遅番がいる(29歳 女性)
・シフト制で朝と夜の人がいる。朝は交代のタイミングで、夜は営業時間が終わって後片付けしたら帰れる(30歳 男性)
・1日のノルマではなく、シフト勤務での交代制(48歳 男性)
シフト制は稼働時間の長い業種で採用されている。例えば「製造業」「サービス業」「医療・介護」など。
シフト勤務だと、「繁忙期」「大きなトラブルが発生した」という状況でなければ、当日中にやるべき仕事が残っていたとしても、引継ぎができるので交代の時間に帰りやすい。
4位 子育て・介護に理解がある
・子育て中の主婦が多いため、融通がきき理解もある(29歳 女性)
・定時退社して保育園に迎えに行くことの大変さをわかってくれている(30歳 女性)
・仕事と家庭の時間をしっかり分けることに理解がある(42歳 男性)
仕事と家庭の両立に理解がある職場なら、定時退社しやすい雰囲気になるからだろう。「子育てしている人が多い」「上司が子育てや介護の経験者」などの場合は、理解を得やすいと考えられる。
5位 仕事内容が明確
・仕事の役割がきっちり決まっている(25歳 女性)
・毎月同じルーティンの仕事(35歳 女性)
・業務の範囲が絞られている(42歳 男性)
ルーチンワークだと定時退社しやすいと感じている人も多数。「自分の業務範囲」や「1日にやるべきこと」がはっきり決まっており、イレギュラーな仕事が発生しなければ、予定通りに進められるからだろう。
ルーチンワークの仕事としては「経理事務」「受付」「製造職」「コールセンター」などがある。
まとめ
定時退社できる仕事としては「事務」「製造職」「医療系専門職」「コールセンター」などが多く挙げられた。定時退社しやすい仕事の特徴としては、「ルーチンワーク」「営業時間が明確」「シフト勤務」などがある。
ただ上記の特徴にあてはまっていても、「残業を断ると冷たい目で見られる」などの場合、定時退社しにくくなることも。
また一般的には「残業が多い」といわれる業種や職種でも、働き方改革が進んで、残業がほとんどない職場もあるかもしれない。
残業がない職場を探すときは、口コミサイトや求人票の「平均残業時間」もチェックするといいだろう。
調査概要
調査対象:定時退社できるお仕事をしている方
調査期間:2023年8月19日~30日
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットによる任意回答
有効回答数:500人(女性309人/男性191人)
回答者の年代:20代 23.6%/30代 40.2%/40代 23.4%/50代 11.6%/60代以上 1.2%
関連情報
https://bizhits.co.jp/media/archives/36254
構成/Ara