停滞感があったスマホ市場でシェアを伸ばしているのが、Googleの『Pixel』シリーズだ。中でも『Pixel 7a』は好調な売れ行きを見せている。7月にはGoogle初の折りたたみモデルも登場。これら最強ツートップの違いを解説しよう。
Google Pixel 7a
価格はミドルレンジ、写真画質はハイエンド!売れ行き好調のコスパ最強機
『Pixel』シリーズで型番の最後に「a」の付くモデルは、廉価版に位置づけられる。価格が安いとチップセットやカメラの性能が落ちるのは一般的だが『Pixel』シリーズにはその常識が通用しない。価格はミドルレンジでありながら性能面はハイエンドに近いのだ。『Pixel 7a』は、チップセットにGoogleが独自に開発したAI処理のパフォーマンスが高い「Tensor G2」を搭載。これは『Pixel 7』『Pixel 7 Pro』といった上位モデルはもちろん、フォルダブルスマホの『Pixel Fold』にも採用されるもの。画像処理能力が高く、カメラ写りは上位モデルに匹敵する。音声入力機能をはじめ、上位モデルで人気の高いAI関連機能もそのまま利用可能。コスパの高さは折り紙付きだ。
[ ココが人気のポイント!]明るさや精細感を自動的に最適化するAIカメラ
背面カメラのセンサーは、上位モデルに比べてやや性能は低い一方で、廉価モデルに対して感じやすい画質の物足りなさをAIで大きくカバー。暗所でも非常にノイズの少ない写真が撮れて、撮影時の明るさやホワイトバランスを適切なレベルに自動で調整してくれる。AIで補正する超解像ズームも優秀だ。
Google Pixel Fold
広げてもたたんでも操作や閲覧がスムーズ!抜群の使いやすさを誇るフォルダブル端末
Google初の折りたたみ端末『Pixel Fold』は2023年上半期の発表時に大きな話題を集め、2023年7月に発売された初週には、高価格端末でありながらドコモのオンラインショップで売り上げランキングの5位に入った。『Pixel Fold』の特徴は、開くとコンパクトなタブレットを思わせる大画面、閉じれば普通のスマホサイズになること。電子書籍や電子雑誌のアプリでは内側のディスプレイを開くだけで見開きの表示に。ディスプレイを開くだけで、縦長のスマホを横向きにして画面を回転させる一連の操作がすむわけだ。カメラは『Pixel 7』シリーズ譲りの高性能。暗所ではノイズが少ない写真が撮れる。最大20倍の超解像ズームにより、望遠撮影も思いのまま。
[ ココが人気のポイント!]
7.6インチ画面に合わせてアプリの表示を最適化するランドスケープモード
ディスプレイを開くとランドスケープモードに早変わり。PC用のディスプレイに合わせて作られたWebサイトは比率が近いため、実に見やすい。Gmail、Googleカレンダー、Googleマップなどの内蔵アプリも同モードに最適化されており、使い勝手がアップする。