DIME MAGAZINE
TRUNC関数を使用する方法
TRUNC関数は、ROUNDDOWN関数、INT関数と同じく切り捨てができる関数である。
ここでは、TRUNC関数の基本的な書式と機能について紹介する。
- TRUNC関数とは
- TRUNC関数の入力方法
1.TRUNC関数とは
TRUNC関数は、桁数に基づいて切り捨てられた数値を返す。
TRUNC関数とROUNDDOWN関数はほとんど同じ処理をする関数といえる。異なる箇所は、ROUNDDOWN関数が桁数の指定が必須なのに対し、TRUNC関数は省略可能なところだ。桁数の指定が無ければ、整数になるように処理される。
2.TRUNC関数の入力方法
TRUNC関数の構文は次の通り。
⁼TRUNC（数値,桁数）
- 数値：切り捨て対象の数値（数またはセル番号）を指定する。必須項目。
- 桁数：切り捨てをする桁数を指定する。省略可能。デフォルト値は0。
上の図のように数値を指定し、第二引数である桁数を省略して、Enterで確定。
これで、小数点以下が切り捨てられ、整数が表示された。第二引数を省略するとデフォルト値である0が指定されるため、小数点が切り捨てられる。
負の数の切り捨ても上の図のように関数を入力し、Enterで確定する。
TRUNC関数は単純に切り捨てるため、「-1234」となり、INT関数とは異なる数となる。
それぞれの桁数の切り捨て結果は上の図の通り。
関数を使用しない方法
Excelでは関数を使用せず、小数点以下の桁数をなくす方法がある。ここでは小数点以下の表示桁数を減らす機能について解説する。
Excelで関数を使用せずに小数点以下の表示桁数を減らす方法は次の通り。
【ホームタブ】→「数値」→「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンをクリック。
上の図では、セルの数値が「1234.567」となっている。
①をクリックすると小数点以下の最後の位が四捨五入され②のように表示される。上の図の関数バー（③）の値を見ると分かる通り、数値自体は「1234.567」から変わっていない。表示のみが変わる機能である。
「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンを押すごとに、小数点以下の表示桁数を減らすことができる。小数点以下の表示がなくなると、上の図①ボタンを押しても表示は変わらない。
まとめ
本記事ではExcelで小数点以下を切り捨てる方法について解説した。各方法について、以下にまとめる。
- ROUNDDOWN関数
- 「＝ROUNDDOWN（数値,桁数）」
- INT関数
- 「⁼INT（数値）」（※負の数は要注意）
- TRUNC関数
- 「⁼TRUNC（数値,桁数）」（※桁数は省略可能）
- 関数を使用しない方法
- 【ホームタブ】→「数値」→「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタンをクリック。
資料の端数処理は、消費税計算をはじめ、多くの場面で活用できるため、作業の効率化に役立つだろう。
構成／編集部
最新号
