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Excelで小数点以下を切り捨てる方法|ROUNDDOWN関数の使い方などを解説

2023.10.19

Excelでは小数点以下を切り捨てて表示することが可能だ。小数点以下の切り捨てを行えば作業が効率化でき、計算ミスの軽減にもつながるだろう。

本記事では、Excelで関数を使って、あるいは手動で小数点以下を切り捨てる方法を解説する。

ROUNDDOWN関数を使用する方法

Exelで小数点以下を切り捨てられる関数は複数あるが、最も利用されているのがROUNDDOWN関数である。

引数も2つしかないため簡単に計算することができる。ROUNDDOWN関数について以下に解説する。

  1. ROUNDDOWN関数とは
  2. ROUNDDOWN関数の入力方法

1.ROUNDDOWN関数とは

ROUNDDOWN関数は、指定した桁数で切り捨てることができる関数である。

第二引数である桁数に0を指定すると、数値は最も近い整数として切り捨てられ、桁数に正の数を指定すると小数点より右側で切り捨て、負の数を指定すると小数点より左側で切り捨てる。

2.ROUNDDOWN関数の入力方法

ROUNDDOWN関数の構文と引数は、次の通り。

=ROUNDDOWN(数値,桁数)

  • 「数値」:切り捨てしたい数値またはセルの位置を指定
  • 「桁数」:切り捨てしたい桁数を指定

ROUNDDOWN関数の構文と引数

「=ROUNDDOWN(12345.6789,2)」で数値、桁数を指定し、Enterで確定する。

ROUNDDOWN関数切り捨て結果

桁数を「2」で指定したため、少数第2位で切り捨てが行われた。

それぞれの桁数の切り捨て結果は下の図の通り。

それぞれの桁数の切り捨て結果

ROUNDDOWN関数の第一引数(数値)と第二引数(桁数)は下の図のように、それぞれ該当のセルあるいは数字を入れて作成することができる。

第一引数(数値)と第二引数(桁数)

Excelで切り捨てに使える関数は、上記で紹介したROUNDDOWN関数以外にも用意されている。以下に解説するので、目的に応じた関数を利用するとよい。

INT関数を使用する方法

消費税計算のように単純に小数点以下を切り捨てしたい場合など、INT関数を使えば簡単に整数値を求められる。

ここでは、INT関数の基本的な書式と機能について紹介する。

  1. INT関数とは
  2. INT関数の入力方法

1.INT関数とは

INT関数は指定した数値の小数点以下を切り捨て、元の数字を超えない最大の整数を返す

関数である。

INT関数では切り捨て桁数が決まっているため、ROUNDDOWN の構文にあるような、「桁数」を指定する必要はない。

2.INT関数の入力方法

INT関数の構文は次の通り。

⁼INT(数値)

  • 数値:小数点以下を切り捨てて整数にしたい数値を指定「=INT(A2)」で数値を指定

    「=INT(A2)」で数値を指定し、Enterで確定する。

    INT関数結果

    これで、小数点以下が切り捨てられ、整数が表示された。

    負の数のINT関数

負の数の場合も「⁼INT(A3)」で数値を指定し、Enterで確定する。

負の数のINT関数の結果

INT関数では、対象の数値が負の数(マイナスの数)の場合は注意が必要である。セルA3

(-1234.56)をそのまま切り捨てると「-1234」になる。しかし、これでは元の数字である

(-1234.56)より大きい数字となる。

INT関数は、元の数字を超えない最大の整数を返す関数であるため、セルB3は-1235となる。

対象の数値が負の数の場合は、ゼロから離れた値に丸められると考えると良い。

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