デザイン性と併せて、価格も手に届きやすいのは“一生モノ”の買い物とても嬉しい…
松本 「エンジェルプロミス」の価格設定に関してですが、現時点ではペンダント20種、ブレスレット13種、リングは9種という展開になっておりますが、価格は69,700円~と表記されいます。
個人的な見解で恐縮なのですが、注文する方にとっては一生モノのジュエリーになるかと思います。そうするともう少し高くても良いのでは? と感じました。
この辺り、もし価格を抑える努力や苦労したお話などありましたら、教えてください?
関口さん そのようにおっしゃってくださりホッとしております。ありがとうございます。
「エンジェルプロミス」は、お一人だけが購入されるのではなく、ご家族皆さまそれぞれに故人やペットを偲んでいただきたいと考えています。
そうしますと、1人では69,700円だとしても、家族4人となると……なかなかまとまった金額になってきます。
私どもとしましても、まずは受け入れていただけるよう、なるべく価格を抑えるよう努力しました。たとえばゴールドの場合、地金をゴールドにすると大きく価格が上がります。今回は、有名ジュエラーでも使用されているシルバー925を使用し、18金メッキ加工を施すことによって価格を抑えています。
ですが、松本さんもおっしゃってくださった通り、まさに一生モノであることから、「もっと高くてもいいから良いものを」というお声も頂戴しております。
今後、ゴールドやプラチナといった地金のアイテムも増やしていき、より思いに寄り添えるよう努めていきたいと思います。
時代の変化は供養スタイルの変化も招いた。その上でインラビングメモリーが目指す今後の顧客に向けた提案とは?
松本 手元供養の選択肢は多いに越したことがありませんが、それを担う事業はまだその数も多くないように感じます。
業界をけん引する会社としてのインラビングメモリーさまの事業展開における、今後の展望を教えてください。
関口さん 人の供養については、時代の変化が大きいと感じています。
最近は、大きなお仏壇を家に置く人は減っていますし、お墓を作っても継ぐ人が居ないなど、ライフスタイルの変化により供養スタイルも大きく変わりました。
また、言葉は強くなってしまうかもしれませんが、「しなければいけないから」、「(理由はわからないけれど)そういうことになっているから」供養する、といった方もいらっしゃるのではないかと思います。
そうではなくて、心から「何かしてあげたい」、「一緒に居たい」、「気持ちを伝えたい」という思いをかたちにする新しい供養を提案したいと考えています。
たとえお仏壇がなくても、先祖代々のお墓がなくても、故人・個人に合わせた弔い方ができるよう、「エンジェルプロミス」のようなアイテムを増やしていきたいと考えています。
また、ペットについては「ペットを供養する」という新しい文化を根付かせたいと考えています。
いま、少しずつペット供養をする人は増えてきていますが、それでも全体のごく一部です。ペット供養はペットロスを軽減するためにも必要なことであり、社会的に広まるべきことではないかと考えています。
そうした啓蒙活動も行いながら、人も動物も同じく命が尊重されるような社会になれば良いと考えております。
お仏壇やお墓がなくても、人でも動物でも、心のこもった供養ができることを知っていただき、身につけることで少しでも悲しみが癒され、前に踏み出すきっかけになったら嬉しいですし、これからもたくさんの思い出を作っていただきたいなと思います。
インラビングメモリーの提唱する新しい供養。自分の生活スタイルに合致していると考える方も多いのでは?
ということで、今回は株式会社インラビングメモリーの常務取締役、関口さんに「エンジェルプロミス」について。そしてインラビングメモリーの今後目指す方向性についてのお話を伺うことができた。
筆者もペットと暮らしているが、やはり供養というものは飼い主自身のペットロスを和らげるためにも必要なフローだと理解している。
「エンジェルプロミス」はそのフローとして、十分に効果を発揮するはずだ。
亡くなった大切な人を失った悲しみも、ペットロスも大変な負担となって襲い掛かって来る。
こういった精神的な負荷を和らげつつ、手元供養の新しい基準としての「エンジェルプロミス」の利用は、とても良い手段と思われる。
【取材協力】
株式会社インラビングメモリー
ペット供養の専門店「DEARPET」
手元供養の専門店「Dear Family」
文/松本ミゾレ