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調理時間を大幅カット!パスタの概念を変える「茹でる必要のないパスタソース」3商品を徹底比較

2023.09.16

4. 【裏技編】・・・調理時間4分「ハコネーゼ」(創味食品)×冷凍うどん

明石家さんまのCMでおなじみの「Haconese(ハコネーゼ)」。外箱無し、袋のまま電子レンジ(500W)で1分温めるだけというスピーディさも人気だが、それでもパスタを茹でるところから始めると、食べるまでには他商品と同じくらい時間がかかってしまう。

そこでメーカーが「時間が無い時」のアレンジとして提案しているのが、ハコネーゼの袋に冷凍うどんを入れて電子レンジで温め、生パスタのような食感を楽しむ“裏技”だ。TikTokではハシダ氏の動画が450万回再生され、17万「いいね」がつくなど、話題になっている。

▲7種類でシリーズ展開している「ハコネーゼ」シリーズの中でも人気の高い3品。左から「海老の旨みたっぷり 濃厚トマトクリームソース」「「生クリームとゴーダチーズの濃厚カルボナーラ」「ゴーダチーズと香味野菜の濃厚ボロネーゼ」(各税込み279円)

■作って食べてみた

日ごろ愛用しているセブンイレブンの冷凍うどんで「海老の旨みたっぷり 濃厚トマトクリームソース」を試してみた。すると惜しいことに、ぎりぎりあと数ミリで袋に入らない。

だがあきらめるのは早い。その場合、耐熱皿に凍ったままのうどんと、加熱前のソースを出して、うどんの規定の時間チンすればOK。ちなみにセブンイレブンの冷凍うどんの場合、600wで3分だった。この方法は、全体を混ぜた時にお皿が汚れて見栄えがよくないのが難点だが、それさえ気にしなければ問題なし。

試してみたらわが家の電子レンジだと3分ではまだ一部凍ったままだったので、様子を見ながら30秒ずつ加熱し、1分ほど追加加熱。生パスタの太麺のような食感で、違和感無し。「海老の旨みたっぷり 濃厚トマトクリームソース」が非常に濃厚で旨みが強いので(今回試した商品イチ、美味しかった!)、むしろこれくらい太い麺のほうが合うような…。

「細うどんのほうが生パスタっぽさが出る」とのことだったので、テーブルマークの「稲庭風細うどん」でも試してみた。こちらはぴったり入るが、頭が少し出てしまう。しかしメーカーの公式ウェブサイトを見ても、同じくらい頭が出ているのでこれで問題ないようだ。

庫内で転倒した場合を考えて耐熱皿の上に乗せて、500wで4分

こちらは袋に入れたままソースと和えることができるので、そのままお皿に盛ればこのとおり美しい盛り付けに。

確かに太いうどんより細うどんのほうが生パスタに近いような。

●「パウチのまんまリゾット」が好評→「パウチのまんま冷凍うどん」

株式会社創味食品(以下「創味食品」)は60年以上に渡り、プロユースの調味料を製造・販売している老舗メーカーだ。おなじみの中華スープ「創味シャンタン」を開発したのも同社。ハコネーゼはプロの料理人のアドバイスを受けて開発したパスタソースで、「外箱を使用せず、そのコストを中身にかけることで専門店と比較しても遜色ないパスタソースに仕上げる」というコンセプトが商品名の由来。またそれまでレトルトのパスタソースは「湯煎」か「お皿に移してレンジ加熱」の二択だったが、レンジ加熱対応可能なパウチ容器を採用して袋のままレンジ加熱できるように進化させた。

冷凍うどんのアレンジを提案したのは昨今、タイパが重視される中、ハコネーゼの最大の強みの一つである「袋のままレンジで1分」というスピード性をより活かしたアレンジを提案したいと考えたためだという。ハコネーゼの袋にご飯と水を入れる「パウチのまんまリゾット」が今年春に放映したTVCMで大きな反響を呼んだことから、「もっと簡単にハコネーゼを楽しんでもらう方法はないか」と模索し、冷凍うどんをひらめいたのだという。

「うどん×パスタソースは以前からやられている方も結構いらっしゃいましたが、『この方法は思いつかなかった!』『天才!』『洗い物ゼロ』など、賞賛は多いと感じております」(創味食品)

今回、麺を茹でる必要のない“楽パスタ”4品を試して、「パスタ料理を作る」ハードルがはっきり下がったのを感じた。特に大きな鍋を出さず、洗わなくて済むというのが心理的に大きい。電子レンジ加熱で完結するので、オフィスの簡易キッチンでも作って食べられる。もしかしたらカップ麺に匹敵する、“令和の大発明”かもしれない。

◎取材協力
株式会社永谷園ホールディングス
テーブルストック株式会社
株式会社創味食品

取材・撮影・文/桑原恵美子

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