小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

これがトイレ!?用がなくても行きたくなるスゴすぎるトイレ図鑑

2023.09.10

86年の歴史を誇る日本一のトイレの“仏様”

徳川家康ゆかりのお寺と言われる静岡県袋井市にある「秋葉総本殿 可睡斎」。

東京ドーム10個分以上という境内に40もの拝観箇所を有し、四季折々の花も参拝客の目を楽しませてくれる人気の観光スポットの一つ。

ここにあるのが「日本一の大東司(だいとうす)」。ちなみに「東司」とは禅寺におけるトイレのこと。その豪華版が存在するという。それがコチラ!

昭和12年に完成した大東司は、当時では珍しい水洗トイレ。中央に鳥蒭沙摩明王像(うすさまみょうおうぞう)が祀られ、美しく磨かれた木の床、蓮の手洗いなど、トイレとは思えない空間だ。しかしなぜお寺にこんな豪華なトイレが作られたのか?「可睡齋」受付の西垣さんが答えてくれた。

「この大東司は、60年に一度の秋葉三尺坊大権現様の御開帳に併せて建てられたものです。ちなみに日本一というのは、東司(お手洗い)に祀られている烏枢沙摩明王様の大きさで像の高さは177cm、台座を含めると190cmになります」

烏蒭沙摩明王とは、古代インド神話において元の名をアグニと呼ばれた炎の神。煩悩や欲望を焼き尽くし、さらに清浄なる自己に目覚めさせる徳をもつといわれ、禅宗では東司の仏様として祀られているという。

「禅宗の寺院(特に可睡斎のような修行道場)では東司には烏枢沙摩明王様、浴司(お風呂)には跋陀婆羅(バッタバラ)菩薩様をお祀りしています」

–大東司は参拝客も普通に使用可能でしょうか?

「参拝者の方もお使いいただける男女兼用の東司です。別に女性専用のお手洗いもございます。小便器が8、個室が和式6、洋式2となっております」

頭の毛は逆立ち、鬼気迫るものを感じながら用を足せるのも非常に有難いことだが、おごそか過ぎるため、何かしらの作法がありそうで入る前に勉強しておきたいところ。西垣さんにご教示いただいた。

大東司の正しい使い方

・三黙道場(坐禅堂・東司・浴司)の一つでありますから、私語をしない。
・使う前に合掌低頭をする。
・用を足したら手を洗う。
・はきもの(スリッパなど)を揃える。人が履いたものでも乱れていれば揃える。
・使い終わったら合掌低頭をして出る。

そんな日本一を目の当たりにした参拝客からは、「綺麗で大きくて立派」、「健康をお守りして頂ける仏様でいつもお参りしております」、「仏像も天井も素晴らしい」との声が。

多くの人に愛されている大東司。最後にもう一つ、使用の際のお願いが。

「修行僧が心を込めてお掃除する場所であり、そんな大東司を多くの方に綺麗だとおほめ頂けることがうれしいことです」

「どうか、使用の際は仏様に手を合わせるという事のほかに、見えないところでお掃除をしてくださっている方、また紙などを整えてくださっている方に「使わせて頂きます」と感謝し、使い終わったら「ありがとうございました」という気持ちを持っていただけたら幸いです」

取材協力
刈谷ハイウェイオアシス株式会社
エディオンなんば本店
秋葉総本殿 可睡斎

文/太田ポーシャ

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2024年9月13日(金) 発売

DIME最新号は「AIスマホ Copilot+ PC 完全攻略ガイド」!SKY-HI、パリ五輪代表Shigekixも登場!

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 第6091713号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。