職場の障がい者活躍支援もインクルージョン風土も高いと感じている群は、個人の適応感(仕事にやりがいを感じるなど)が最も高い
・「職場の障がい者活躍支援(「私の職場は、障がいのある人の採用・活用に積極的だと思う」など3項目を平均)」と「職場のインクルージョン風土(「私の職場は、個々人の違いを尊重していると思う」など3項目を平均)」についてそれぞれH群(平均より高い群)、L群(平均より低い群)に分け、その組み合わせで構成した4群について、「個人の適応感(「今の仕事にやりがいを感じる」「今の職場が気に入っている」など4項目を平均)」の得点を比較した(棒グラフ参照)。
・障がい者活躍支援もインクルージョン風土も高いと感じているHH群(①)は、最も適応感が高い。
・一方、障がい者活躍支援は進んでいるが、インクルージョン風土は低いと感じているHL群(②)は、HH群(①)と比べて、適応感が有意に低い。
→HL群はLL群(④)に比べれば適応感が高いが、自職場が、障がい者活躍支援において進んでいるだけでなく、障がいのあるなしにかかわらずすべての人を尊重するインクルージョン風土も高いと感じられることが、個人の適応感に強く影響を与えることが示唆される。
構成/こじへい