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障がいのある人と一緒に働くことで得られる課題と気づきとは?

2023.09.08

障がいのある人と一緒に働いて、困っていることや要望したいことは?

・障がいのある人と一緒に働いて、困っている点や要望したい点について、自由記述で回答を得たものを抜粋した。大きく分けて、障がい者支援の拡充に関するものと、サポートする側への配慮や要望に関するものが見られた。

<障がい者支援の拡充に関するもの>
・障がい者支援の拡充に関するものについては、「事前の説明」について、「仕事をするなかでどのような障がいがあるかを少しずつ理解していったので、最初に説明があればもう少し関わりやすかったと思う」「会社から具体的な説明がなされておらず対応に困ることが多かったので、雇用前にしっかりとした説明が必要」といったコメントが見られた。

→事前の説明が、周囲の積極的な働きかけに大きく影響を与えることは図表3でも示したが、こうしたコメントは、より効果的に関わりたいという前向きな気持ちの表れでもあるだろう。「サポートする側に対する学習機会の提供」についてのコメントも同様である。

・「障がいがある人への待遇や執務環境の改善」に関するコメントも散見された。「仕事の内容は障がいに配慮されているが、フルタイムで働いてくれているので、給料がもう少し上がってほしいと思う」「今の部署だけでなくいろいろな部署での仕事を経験させてあげ、自分に合っている部署を見つけさせてあげてほしい」「肢体不自由な方に対する施設面のサポートが不足しているので、予算化した上で早急に取り組んでほしい」などは、一緒に働く同僚に対するさらなる公平性を要望する声である。

→自然な形で、ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の意識が職場に広がっていることを感じさせる。

<サポートする側への配慮や要望に関するもの>
・サポートする側への配慮については、「障がいのある人は、どうしたらうまくいくかを考える機会がある。一方、障がいがなくとも苦手なことや向き不向きがあるが、それについては話し合われないのをどうかと感じる」「障がいのある人だけかなり優遇されていると感じることがある」のようなコメントが見られた。

→図表6で、障がいのある人と一緒に働くことで、職場全体としてお互いへの個別配慮が高まる傾向を紹介したが、逆に、それがない場合、こうした不満につながる可能性があると思われる。

また、取り組みが上司を含めた職場全体のものでない場合には、「同僚で協力してサポートすることに対して不満はないが、上司が協力に積極的ではなく、スタッフに依存していることは不満」「退職者が出ても問題点、改善点などを考えることがないため、また採用しても離職してしまう」のような声につながり、共に働く体制を維持することは難しいだろう。

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