やめたい「ながら寝落ち」習慣トップも「SNSを見る」
「ながら寝落ち」習慣のある人に、同項目の中でやめたい習慣を聞いたところ、トップは「SNSを見る」が半数以上となった。「ながら寝落ち」習慣としてとっている行動の上位3つと同項目の“スマホを見る行動”が上位に挙がり、眠りにつくまでにとっている行動とやめたいと思っている行動に乖離があることが判明した。
眠れない時に、電話やラジオなどで人の声を聴いて安心・リラックスした経験がある人は半数以上
「眠れない時に、電話やラジオなどで人の声を聞いて安心・リラックスした経験はありますか」という質問に対して、半数以上が経験があると回答した。眠れなくて不安になる時に、人の声が効果的と感じる人が一定数いるようだ。
調査概要
調査概要/寝る前の行動に関するリスナーアンケート
調査主体/音声プラットフォームVoicy
調査方法/インターネット調査
調査期間/2023年8月16日〜24日
有効回答/2397名
調査に対するコメント〜精神科医 Tomyさん
精神科医 Tomyさん プロフィール
1978年生まれ。東海中学・東海高校を経て、名古屋大学医学部卒業。医師免許取得後、名古屋大学精神科医局入局。精神保健指定医、日本精神神経学会専門医。X(旧ツイッター)は38万フォロワー突破。
寝る前のスマホは目より耳を使う方が脳への負荷が少ない
人間の体のバランスは「自律神経」がつかさどっています。これらの自律神経は自分の意志とは関係なく、身体の調整を行います。自律神経には「交感神経」と「副交感神経」があり、交感神経は身体が活動するときに働き、副交感神経は身体をリラックスさせるときに働きます。
寝る前は基本的に「副交感神経」が優位に働き、眠気を誘うわけですが、ここで激しい運動や脳を使う活動などをすると、その働きを妨げてしまいます。そのため、寝る前にスマホを見るのはあまり良くないとされているわけです。視覚情報は脳に与える負荷が多いので、特に良くないと考えられます。
一方、聴覚情報と言うのは視覚ほど脳への負荷がありませんから、寝る前に情報を得たりコンテンツを楽しみたい場合は、耳から入れた方が良いでしょう。この場合も集中して聞く状態より気軽にBGMのように聞く方が良いです。
寝る前に音声や音楽を聴くことについて
リラックスできる音声や音楽を聴くことは、「副交感神経」を優位にする可能性があります。自分にとって心地よいものや聴き慣れたものであれば、リラックスできるでしょう。
ただ、音の種類によってはかえって「交感神経」が活発化してしまったり、寝る前の音が気になって寝付けなかったりする人もいるでしょう。寝る前の自分にとって向いている「音の聴き方」をしっかり把握することが大切です。
関連情報
https://voicy.jp/
構成/清水眞希