■連載/ゴン川野のPC Audio Lab
季節の変わり目に開催される「ヘッドフォン祭」の会場が、遂に中野サンプラザから東京駅に隣接するステーションコンファレンス東京に会場を移して7月15日に開催された。事前登録制というこで、今回もゆったりとした会場で59社が出品した最先端の音を楽しめた。
Layfic Tone/ヘッドフォンに新ブランド登場
Layfic Toneとは初めて聞くブランドだ。まだ製品は未発売。発売予定なのはプロ用の有線ヘッドホンの「The Industrial-ist Wired」で、その後、コンシューマー用のワイヤレスヘッドホンBroadbandというモデルが登場するそうだ。作っているのはソフトウエア開発などをおこなうUSEという会社だ。wiredはフラッグシップモデルでミキシング、マスタリング用途にも使える意図で開発された製品。高解像度でフラットな特性を追求したと開発担当者の藤原敬氏は語る。発売は今年の12月か来年初頭で、価格は10万円から20万円の間ぐらいになる予定。
かなり大型のハウジングだが、フィット感がよく重さは感じられない。重量は400gを切っているそうだ。ケーブルはオーディオみじんこ製を採用、リケーブル対応で付属のケーブルは6.3mm標準プラグ付きとプロ用にこだわった仕様になっている。試聴してみると、確かに粒立ちがよく高域の解像度が高い、さらに低音の量感もあり、音像定位もシャープだ。各所のカーボンパーツが使われ製品の完成度も高い。デザインも含めて、これは個人的にも買いたくなるモデルで発売が待ち遠しい。
開場直後からLayfic Toneのブースには試聴希望者の列ができた
海外ハイエンドモデルを思わせるデザインと金属とドライカーボンパーツを多用。5年から10年は使える耐久性があるとのこと
左右独立のケーブルで、4.4mmバランスケーブルにも展示されていた
ヘッドバンドのヒンジ部分は自由度が高く、頭と耳にピッタリとフィットする