ガイド3:スマホ決済では手数料が無料だがポイント還元はほぼ無し
ポイント還元施策をはじめ様々なキャンペーンがあるため、お得なイメージがあるものの、税金の支払いでは還元策がある事例は少ない。所得税などの国税の支払いでは、au PAYとPayPayで、200円で1ポイント(0.5%還元)付与される。固定資産税や自動車税などの地方税の場合は、ファミペイが1件当たり10円のファミペイボーナスが付与される以外で、決済によるポイントの付与はほぼ無い。
各決済方法で残高チャージを行った場合では、対応するクレジットカードでのポイント還元があるので、それを利用するとポイント還元の恩恵を受けられる。
例えば楽天ペイを使う場合、それに対応する楽天キャッシュを事前に、楽天カードからチャージすると0.5%分のポイント還元が受けられる。ファミペイではファミマTカードが対象になるほか、ファミペイ翌月払いを使っても0.5%分の還元が受けられる。
ちなみに2023年4月からスマホ決済の請求書払いに使う地方税統一QRコード「eL-QR」の登場によって還元施策が終了した決済もある。還元施策は刻刻と変化しそうなので、支払う前に還元が受けられるかは確認しておきたい。
ガイド4:セブンイレブンでのnanaco払いやミニストップでのWAON払いでポイントが得られるが制約は厳しい
クレジットカード決済の応用例として紹介する。
電子マネーで支払いができるコンビニ納付方法と、その電子マネーにチャージするとポイント還元があるクレジットカードを組み合わせれば、ポイント還元の恩恵が受けられる。
具体的にはセブンイレブンで、nanaco払いにする方法と、ミニストップでWAON払いにする方法だ。
nanacoの場合には、セブンカード・プラスでnanacoチャージすると0.5%分のポイント還元が受けられる。nanacoのチャージ残高は5万円までであるが、同カードでの1日のチャージは3万円までである。そのため、3万円を超える納付書の場合には、テクニックが必要になる。例えば、3万円超5万円以下の納付書の場合は2日に分けてチャージして支払う。等である。
WAONの場合には、イオンカード・セレクトやJMB WAONカードでのオートチャージで0.5%還元が受けられる。上限は5万円までであるが、ミニストップでWAON払えるコンビニ納付書には、制約があるため、対応しているかよく確認してからにしたい。
いずれにせよ、コンビニに出向いたり、対応するカードを用意したりと手間がかかるので、利用の条件は厳しいものの、活用できる人は使う価値ありだ。
またこれらの方式もいつ制度が変更になるかわからないリスクがあるため、還元策をよく確認しておきたい。