外は連日の猛暑である。
この時期にスマートウォッチの性能を試すためにランニングするというのは、恐らく自殺行為だ。まぁ、賢明な人間のやることではない。しかし筆者は自慢ではないが「賢明な人間」などではなく、その上人一倍肥えた身体をライターという職業で維持しなければならない。
『Amazfit Cheetah』は、Amazfitブランドが発表したランニングウォッチである。今回はこの製品が筆者の手元に届いたので、ギラギラ輝く太陽の下でそのスペックを試してみよう。
オフラインマップ機能も搭載の「ランニングウォッチ」
Amazfitブランドのスマートウォッチは、本当に面白い。
ビジネスシーンからスマートカジュアル、そしてスポーツまでカバーできる製品をいくつも輩出している。その中でも特に筆者が感心したのは、Amazfit GTR 3 Proである。
極めてシンプルなデザイン設計だが、それ故に装着する場所を問わない。大きさや重量も、筆者の左手首にピッタリはまっている。その上で本格的なスポーツ測定機能も用意されているのだから、文句のつけようがない。
いや、敢えて文句をつけるなら「Amazfitブランドの製品はキャッシュレス決済ができない」という点か。が、実はこのあたりは日本の法律や金融機関の動向も絡んでくるため、決済対応NFCを搭載すればそれでいいという問題でもないのだ。
というわけで、「キャッシュレス決済は普段持ちのクレカか交通系ICカードがあるから問題ない」という人は、Amazfitこそがこの先長らくの相棒になる可能性がある。
そんなAmazfitがこの度発表したAmazfit Cheetah。
デュアルバンド円偏波GPSアンテナ技術で正確な位置情報を取得し、ランニングの道程を逐次記録してくれる……というものだが、何とこの製品は「オフラインマップ機能」というものが搭載されている。
事前にオンライン環境下でスマホアプリを使って地図を取り込み、それをAmazfit Cheetahに反映させる仕組みだ。この作業さえ済ませておけば、オフライン環境下であっても装着者の移動ルートをマッピングしてくれる。
ランニングの際、スマホを持ち出す必要はなくなるという意味でもある。